曾我蕭白の雲竜図が日本を縦断してたので、ここのとろこめっちゃ忙しかったのですが、奥さんに無理言って行かせてもらいました。
岡山からの最寄りは大阪。
http://www.boston-nippon.jp/outline/
すごかった。こんな迫力のある絵が墨だけで描かれているって、しかもなんて深い黒。一度迷い込んだらもう出られなさそう。まさに龍の巣ですな。そしてダイナミックな構図。たまらんたまらん。
そして、龍のコミカルな表情。これ絶対漫画の源流の1つですよ。
日帰りできるのでしましたが、本当は大阪くらいだと一泊するとすげー楽しいんだよなー。
ボストン美術館の収蔵作品が大量にきてたんですよね。
今でこそ「日本美術」のカテゴリーになってる江戸時代くらいの作品て当時としては「サブカルチャー」だったせいで、当時の日本人は意識して日本で保存しとかなかったのですよね。
そのせいで、こんなすんげー作品が海外収蔵になっちゃってるって事実が悲しい。
でも、いまの調子でいくと100年後には日本の漫画原稿が美術に昇格してて、きっと海外に流れてるんですよ。なんとかしないといけないのでしょうが、サブカルなんかに国民の血税を投資するわけにはいかないんですよね、日本の世論は。まあ、漫画を保存するために病院が高くなったらそれはそれで困るのですが…。
あ、文化の保存を民間がやれば良いのか!
あと、ヨーロッパの公立美術館は美術作品を紹介することを目的にしている感があるけど、日本の公立美術館は美術作品を保存するために運営してる感があるんですよねー。どうなんだろう?保存するだけじゃ何やってるかそとから解らないので理解が得られないと思うんですよ。岡山の県立美術館なんて、ぼくらの税金で買った雪舟の絵を全然県民に見せてくれないし。
あ、なんか話が逸れてきましたが、大阪までつき合ってもらった妻と子のために、帰りは海遊館に寄って帰りました。
海の生き物が作り出す曲線も美しいですね。ええ。良い話です。