「どぉ?夫婦喧嘩、終わった?」
これはU子の声だ。
「終わったみたいだよ?」
Eの声もする。
教室のドア陰から、ドヤドヤとY、E、U子、C子たちが入ってくる。
「なに皆して、そこで見てるのよ!
恥ずかしいじゃない!
もぅ、酷いなぁ。」
「だって、入るに入れないんだもの。」
と、U子が話す。
「ねぇ?」
C子が相槌を打つ。
「そうそう、仕方ないよね?」
Yが手を広げて、あきれた顔をしている。
「で、解決したの?」
と、Eが聞いてくる。
「なんか、馬鹿らしくなっちゃった。
この人ったら、ちっとも本気じゃないんだもん。
必死に喧嘩してる私の方が、まるで子供みたいだわ。」
「そうだな、十分可愛かったぞ?
そのフクレ顔・・・。」
「ばかっ!」