俺は頭を抱えながら、職員室からクラスに戻ってきた。
「ただいま~っ。
あ~、あたま痛て~っ。」
自分の席に着くと、疲れがド~ッと出てきた。
精神的プレッシャーが要因である。
「おかえりなさい。
どうしたのよ?一体。」
K子が気遣いながら話しかけてくる。
「校長直々に、『文化祭の指揮を取れ。』って言い渡されてさぁ~。」
「凄いじゃない!!
普段、何もしてないんだから、やれば良いじゃない?」
「俺だって、部活動があるんですけど・・・。」
「あら、そうだった?」
「おまえは、鬼ですか?」
「ともかく、ぼ・や・か・な・い!
しっかりしなさい!!」
「酷いなぁ~。」
「当たり前でしょ?
それだけ、期待されてるのよ?
名誉なことじゃない。
それに、初めての私たちの文化祭よ?
楽しみだわ!」
「だって本来、生徒会の仕事だぞ?
これって・・・。」
「新生生徒会は、今年から発足したばかりでしょ?
いろいろと、教えてあげなさいよ。
私も、手伝ってあげるから。
ほ~らっ!」
「はいはい、わかりました。
しかし本当に、お前は強い女だな?」
「あら、そう?」
そう、だから背中を任せられるのだ。