歌を唄うのは決して嫌いじゃないですが、何せ人見知りなので、初めての方とカラオケご一緒するのはいまだに緊張します。
最近の人(←こういう物言いが、もはやオバハンだね)は、物怖じしなくてスゴイよね。
昔は人前で歌うって事は、音楽の歌唱テストの時か、合唱の時ぐらいだったからね。
お風呂で歌ったりもしたけど、外に声がだだ漏れなので、あまり大きな声で歌うのは恥ずかしかった。
せいぜい鼻歌止まり。
そういえば初めてカラオケで歌ったのはいつだったっけ…と思い返してみたら、学生の頃、今は亡き親父に連れられて行ったバーだった。
当時はこういう飲み屋さんにカラオケの装置が置いてあって、居合わせた見知らぬ客が順番に
「ママ、次俺ね。」
「ママ、“上海帰りのリル”入れて」
みたいに、いちいちお願いするのだった。
今でもスナックとかではそうなのかな。
初めてのカラオケはいまだに思い出すと恥ずかしくて死にそうになるわたしの黒歴史。
「お嬢さん(←あ、私ね)も一曲歌って下さいな」
ときれいなお姉様に言われ、歌ったのが
「四季の歌」
♪は~るを愛する人は 心清き人~♪
って歌です。知ってる?
選曲の理由は、
一番短そうだったから
だったんだけど、この曲、間奏がやたら長いという酷い落とし穴があった。
間奏の間、きれいなお姉様が
「あらぁ、かわいい声ねぇ」
とか、みえみえ見え透いたお世辞を言うのがもうホントにいたたまれなくて、この世から消えてしまいたいと願ったひとときだった。
だってメッチャクチャ緊張してたんだもの!!!
うちの親父は、下手では無いんだけど、伴奏を無視して歌う人で、しかもやたら声がでかくて超痛い客だった。
「うちの父がご迷惑かけてすみませんすみません」
ときれいなお姉様に謝ってた事も懐かしい思い出。
てか、当時慣れてなくて下手な人多かった。
それからしばらくして、ボーリング場等が入ってるレジャー施設の一角に、カラオケボックスが初めてできた。
電話ボックスの巨大版!みたいな感じで、本当に“箱”でしたよ。
四人も入ればいっぱいいっぱいで、酸欠になりそうだった。
これは部屋代の他に、一曲100円取られて、しかも曲数も少なかったから、1回行って懲りた。
と言うか、当時はボーリングの時間つぶしみたいな扱いだったんだよね。
それから社会人になって、職場のオッサンと銀恋デュエットしたり、終電逃して朝まで友達とアニメ曲縛りでカラオケしたり、色々やってきました。
今は料金も安くなったし(喫茶店入るより安いよね)、音質も良いし、精密採点なんていう機能まで付いてる。
歌うのが好きな人にはパラダイスな時代なんだなぁと思う。
てか、日本人ってこんなに歌が好きだったんだ!!
苦手な人には生き辛い世の中よね。
今は二次会なんかでも、カラオケ多いもの。
たまに履歴見ると同じ曲ばかり延々と歌ってる人がいて、
「ああ、お披露目に向けて一人で練習してるんだな…」
なんて想像出来て楽しい。
もうちょっと思い出語りしたくなったので後半に続く。(まる子ちゃん風に)