その昔(漫画を描きはじめたころ)、漫画を描く道具といえば、紙、鉛筆、ペン、インク(わたしは墨汁ですが)、烏口(お若い方はご存じないかも、すぐにマジックインキに変更しました)、消しゴム(トレースボックスを使うようになってからは最小限にしか使わないけど、ないと困る)、定規、スクリーントーン、定着用へら、カッター、etc。机と椅子もだ。
で、そのころふと思ったのは、漫画に必要な道具で、漫画用に作られたものなどない、という事実。
ロックだぜ。(意味不明、いや、漫画はロックなんだよ)。
でもいまや、漫画用品で溢れている。
アマゾンで、とりあえず漫画用、と入力してから探し物をするのに気がついた。
pcだって漫画用があるくらいだからね。
つまりそれだけ多くの人が漫画を描いて(あるいは描こうとして)いるかということなんですね。
ありがとう日本のみなさん。みんなの力で漫画を描き安く(少なくともハード面では)なっているのだな。すばらしいことです。これであとは面白い漫画が描ければいうことはないのだが、なにしろ、それが一番難しい。