先日、アドベンチャー・タイムの連続放送があり、話題のエピソードが放送されましたがしかし、何て言うか、あれはそうじゃない感満点。見た目の演出とかそういうのも確かに違いはあるんだけれども、でも重要なのはそこじゃない。
初めてアドベンチャー・タイムを観た時の驚きの要素がすっかりどこかへいっている、それがどうもね(そういう意味ではシリーズをかさねるほどに他にもそこの部分が欠けたエピソードは見受けられるのだけれども)。
平たく言えば、別にこれ、アドベンチャー・タイムでなくてもいいよね、ということかな。それこそクレヨンしんちゃんでもいいじゃん、なにこれ。いやもうそもそも論としてキャンディでできたキャンディキングダムの生き物が我々人間世界の食物連鎖を持ち出す辺りがもう意味不明。そこんところからホラふいてもらいたかったし、まずそこでホラ吹くことで、驚きの食物連鎖を語ることができたんじゃね?とジェイクの気分。つまりエピソードを見る視点が常識の範囲内で(画像の視点はくるくる動きますが)当たり前のことを当たり前に語っただけなのが不満。アドベンチャー・タイムの持っていたちょっとした視点の変化、意味の変化、意味的なホラ話の感覚がない、当たり前のことを普通に語ったよいこのおはなしになってしまっていたのが正直びっくり。まあ、アドベンチャー・タイム的にはそういう意味で異色のエピソードだとも言えなくもないけど、これって同人誌のパロディ漫画と意味的内容的になにか差があるんでしょうか。あるいはやっぱりこれが日本のアニメーションのありようだということなのかなあ、よくわかりません。絵の表現や一つ一つの演出はこってるけど、いざエピソードとして眺めてみるに実に当たり前な感じ。う~ん。だからなんだったんだと。アメリカの人にはいかにも日本のアニメーションらしいあのくるくるうごく絵だけでもうお腹一杯でお話とかもうどうでもいいわってことなのかなあ。まあこういうのも一個くらいはいいかっていうのもありだと思うけど、しっかりしてちょ、アメリカの人。