日本のゲームとかサブカルをリスペクトした映画だなーという感想を持った映画。
数年前に大好きで聞いてたポッドキャストの「ゲーム脳ばと」ってので話題になってて気になって、でも近所のゲオに置いてなかったのでスルーしてたのですが、すこし離れたTSUTAYAにこないだ行ったらあったので喜んでレンタルして見ました。
売れないバンドのベーシストをしているスコットは、ナイヴスっていう中国人の彼女がいるのに、クールでエキセントリックなラモーナって女の子に一目惚れをして口説いちゃんですよ。
そしたらその途端、ラモーナの元恋人と名乗る奴らが次々に襲ってくるようになるっていうよくわからんストーリーです。
が、もっとよくわからんのが、一人目の元恋人はライブハウスの天井をぶち破って登場し、突然中国の武侠モノのような、もっというとポリゴン全盛期のプレステ風格ゲーみたいなバトルをスコットと繰り広げるんです。
そして最後には魔女を召喚して攻撃してと「ああ、この映画はこういう世界観で行くのね」と腹をくくって見続けるしかなくなるのです。
その後も、菜食主義を貫いて超能力を得た人や、刀狩りの張の持ってる薄刃の太刀みたいなので攻めてくる人とか、いろいろ出てきて空高く飛ばされたり、壁をぶち破ったりしながらバトルを展開します。
どう考えてもさえないバンドのベーシストの身体能力ではないのですが、そこは完全にスルーです。ついにはスコットは自分の胸からウテナよろしく剣を抜いたりするし。
が、そんな細かなことはほっといて「このくだらなさをみてください」というオーラがとても気持ちいいです。そして細かく散りばめられたギークな小ネタにニヤリとしてくださいというメッセージが楽しい。
気の知れた仲間と、だらだらお酒でも飲みながら馬鹿笑いしてみたらとても楽しいだろうなー、っていう映画でした。