一旦室内に戻り、お気に入りの折り畳み式ストックを装着。
『カシュン』
『カチッ!』
暫らくぶりだ、この感触・・・。
実は、このストック。
今は亡き、MGC製だったりする。
(と言うか、MGCが販売していた。)
KSC社は当時、MGCの下請けメーカーだった。
なので、整合性については保障されている・・・はず・・・。
が、実際に装着してみないことには判らなかった。
ピッタリだ。
うふふふふ・・・。
実際、ベレッタM93R+ストック装備は無敵だ。
鬼に金棒である。
現場に急ぎ戻ってみる。
被害者が出る前に、駆逐しなければならない。
因みにKSCのM93Rには、実銃に無い『フルオート・モード』がある。
最悪時には『フルオート』で撃退できるのだ。
これは心強い!
私は左手でフォールディングストックを握り、右肩に展開したストックを押し付ける。
数発『セミオート』で弾道を見る。
次に『3点バースト』。
リコイルショックが右肩に響いてくる。
BB弾が一直線に3発並んで、蜂の巣へ吸い込まれていく。
すごい、安定している・・・。
すぐさま蜂が直進してくるが、弾道上である。
敢え無く撃墜、空中で四散していく・・・。
4マガジン目ぐらいで、巣は静かになった。
『フルオート・モード』の出番は無いようだ。
さて、巣を取り除かねば・・・。
巣の根元から落とすしかあるまい。
よし!
これは『フルオート』だっ!
『フルオート・モード』で片っ端から削り取る!
巣の破片が舞い散っていく。
最後の接合部が砕けたと同時に、ボスッ!と地面に叩き付けられた。
巣の中からは幼虫が・・・。
巣の残骸を大方除去し、細かい破片や幼虫は放置した 。
地面には既にアリが群がり始めている。
事後処理は、自然に任せよう。