くつつるぎ・死を紡ぐ力冬月(しをつむぐちからふゆつき)
私の力に触れたものは平等に死が訪れる・
死は解、そのものの存在した答え・
死は壊、今までを打ち壊す破壊・
そして逃れる事の出来ない終焉・
あらゆる物は私に触れそれを受け止める・
だから、私は私がもたらす全ての死を覚えておこう・
それが、全てに関わる力の答え・
私の中にある全ての死は私が記憶し、答えとして存在している・
私が存在してから千の日が過ぎ・万の年が経ち・億の那由他が時を刻む・・
・・何故私なのだ・私はこの力を疎む・
私はもう死に関わりたく無い・
つるぎを私自身に向ける・
死を司る私の力は、私自身の答えも出してくれるのだろうか?
まくらななか、手を差し伸べられる・
「冷たい冬の月・貴女はその中の答えを手放すのか?」
違う!常に私と共にある!
「なら・私が貴女の中の死に・意味を与えよう」
私の中の死に意味を?けど!それは終焉停止した時間!
「私は貴女の中の死に開を与える・貴女の中にある全ての死に開く扉を与えよう」
唯溜まりゆくだけだったものに扉を?
「そう・貴女の中の終焉は鍵と成る」
そうか、私はこの為に存在していたんだ!
ふと、気付く・貴女は誰?
「とおつつるぎ・・」