第4章 27日 上福岡~田町~新宿
久々に7時近くまで爆睡。
うっすらと子供の声が聞こえる。
甥姪が起き出してきたらしい。
子供は早起きである。部屋の鍵を開けると早速
甥.姪が乱入してきた。ロックして寝てくれとは
妹から言われていたのだが、こっちが起きて
いれば問題ないし。
姪はカメラを向けると本当に愛想良くなる。
誰に似たんだか^^自分がかわいいと思われている
ことを十分に認識している。齢5歳にしてもう
「女性」である。さすがだ^^
朝食をとった後、時間があるので甥とWiiに興じる。
昔ファミコンでマリオをやらせてもらって以来、家庭用
ゲームは全くやったことがない。甥っ子はどうも見ていると
いわゆる「接待ゴルフ」ならぬ「接待ゲーム」をしてくれて
いるようなのだが、そこは子供。
勝敗に手加減などするはずもなく、当然のように
惨敗した。まあ、生まれた頃からゲームもビデオも
当たり前のようにある世代とはまともに太刀打ちできるはずも
ないのだが...
それはそうと、いよいよ今回の上京のメインイベント、
イラストレーター交流会があと数時間後に迫っていたので
あるが、実は田町もはじめていくところ。なので不安が
つきまとって離れない。なので妹に無理行って田町の駅周辺
の地図をプリントアウトしてくれと頼んだのだが、
会場名をど忘れしてしまった。
「それじゃ検索できん」といわれてしまったが、
田町駅周辺を見渡す限りでは特別道に迷いそうな要素は
なさそう。ただ前日AYUMIさんに教えていただいた
「三田口方面」というのは地図に載っていなかった。
その上時間も「あれ、10時だったか、11時だったか...」
...だんだん心配になってきた。
まあとりあえず9時過ぎに出発して上福岡駅まで
妹に送ってもらった。とりあえず遅くなるけど、
もう一晩泊めていただくことになって、これで宿代は浮いた。
後で考えたら28日の東京マラソンのせいで結構宿泊施設は
混んでいたらしいし、ダメ元で頼んでみて正解だった。
甥姪ともすこしでも長くいたかったし...って目的がかわっちゃって
いるんですが^^
上福岡からは準急、和光市から急行に乗り換えて池袋へ。
本来は有楽町線で田町に乗り込むつもりだったが、
まあ来ちゃったモノはしょうがない。池袋まではあっという
間だった。上福岡からはJR線乗り継ぎの切符を買ったのだが、
山手線に乗り換えたくて自動改札でようとしたらストップ
がかかってしまった。精算機にも通らない。
おかしいなあと思って係員に聞くと、「では払い戻ししますので
改めてJRの切符をお買い求めください」とのこと。
見ろ!JR!東京メトロはこんなに親切だぞ!!
で、改めて山手線に乗り換えて田町を目指す。
新宿あたりで既に10時を回っていたので、AYUMIさん
に「もしかしたら遅れるかも」とメールしておいた。
結局田町には10時15分くらいについたのだが、
階段を見てみれば「三田口(西口)」と表記されている。
「ああ、このことか...」と納得。後は、エスカレーターを
降りて目印のコージー.コーナーという店の横を通って
会場に行くだけである。そうそうこの辺で会場の名前が
「女性と仕事のなんたら館」というところまでは
思い出していた^^なんたら館って!!
しかし、そんなあやふやな記憶にも関わらず
迷わず行けよ、行けばわかるさ、アリガトーっ!!
というわけで到着してしまった。
玄関には第三回イラストレータ交流会の看板がある。
間違いない。会場まであがってみるとAYUMIさん
たちが準備の真っ最中だった。
「早すぎですよ」といわれて外で座って待つことしばし。
早めに来られていらしたほかのイラストレーターの方と
この時間を利用して名刺交換。あとであまりお話しでき
なかった方もいらしたので、ここで名刺を配ることが出来たのは
大きかった。
さて、まもなくすると「準備できました。どうぞ~」と
招かれたので室内に入ってみた。
受付で名札を受け取り、席順を決めるくじをひいた。
私は2番。で、ひとテーブルに6人。
同席させていただいたのがAmiさん、動物メイン
のイラストレーター.天城準さん、イラストレーターはちさん、
ポップなイラストレーター.まろまろさん、認定心理士イラスト
レーター.姫宮さくらさん (順不同)。
第一部は、ワークショップ。
まず最初に自己紹介用に隣の方の似顔絵を3分で描くという
お題が出された。私の肖像はAmiさんに描いていただいて、
私はまろまろさんの肖像を描かせていただいた。
私の絵は見ての通りスピード勝負の雑な絵なので
短い時間でもどうにかなるのだが、丁寧に描かれる方は
苦戦していらしたみたい。でもあがったモノはどなたのも
凄かった。
続いてはそれをもっての自己紹介。
何言ったかは...覚えていない。
そして自分のウリを知ろう、作ろうという過程にはいる。
ここで私はミスってしまった。
私のウリ...というか私のやりたいこと...
となると切っても切れないのがプロレスである。
となるとプロレスメインの...といけばよかったのだが、
なにせ世代的に古館実況の影響を強く受けた
いわゆる「古館チルドレン」な私はフツーのキャッチでは
満足できなかった。なのでつけたコピーが
「四角いジャングルの爆裂絵士」....
「はあ?なにそれ?」
これを発表したときのビミョーな空気は今でも
忘れられない。失敗した....
さらにアドバイスもいただいたのだが、やはり女性相手に
プロレスの話題はどうも...という感じになってしまい、
ビミョーなまんま終わってしまった。
今アメブロで付けている「プロレス的イラスト描き屋」は
その時の反省から、後で付けたモノである。
ただ、何も収穫がなかったわけではなくて、大判の作品に挑戦
しては?というご意見もいただいたし、貴重な時間を過ごす
ことが出来た。
第一部終了後、階下に降りて昼食。
ここでまた別な方々と同席。ランチはそこそこ量もあって、しかも安い。
東京というところはなんでもモノが高いところという
イメージがあったけど、前日の昼食に続いて今回も覆された。
そして第二部はイラストレーター交流会。
いよいよ本番である。まずは数名の方のご挨拶から始まって
後はご歓談^^ここでは皆さんの作品ファイルを生で見せていただける
上にご本人ともしゃべることが出来る。コミケなんかではまず
不可能な事がここでは可能なのだ。しかも見料は取られないし。
なんて贅沢なんだろう...
実は昼食時服薬するのを忘れていたモノで交流会の途中で
こそっとクスリを飲んでいたのだが、とにかくここではテンション
を上げて頑張った。残念ながら限られた時間内で全員の方と
ご挨拶は出来なかったが、用意してきた名刺ファイルは
いただいたお名刺でずいぶんにぎやかになった。
ありがたい話である。
そして、ここで得たモノは大きかった。
確かに即.お仕事につながったわけではないから、
形の上では手ぶらになってしまったわけだが、
絵柄もタッチも腕前も遙かに上の方々と話が出来たこと、
そしてそういう雲上人の皆さんでも実は自分と同じように
悩んだり、壁にぶつかったり、一人で墜ちたりしながら
イラストと取り組んでいるんだと言うことが
わかっただけでも大収穫だった。そしてここにいる人達と
つながれたことで、自分は一人ではないんだという
認識を強くできた。言い方は陳腐だが「絆を感じた」と
いってもいいかもしれない。
実は手すきになるとこそっとしていたことがあった。
それが皆さんの似顔絵描き。限られた時間の中でごく数名の
方しか描けなかったけど、これをもとにしてお礼状のイラスト
を描かさせていただいた。あ、これに関しての苦情は受け付け
ませんので、あしからず^^
楽しい時間はあっという間だった。
もう少しあれもしたい、これもしたいと いう思いはあったが
それはまた次回以降の宿題と言うことでここはそれでいったん
終わり。玄関口で記念撮影して解散ということになった。
が、外はあいにくの雨...やむなく入り口付近に密集する形で
集合写真を撮っていただいた。
解散後も名残つきないのかなかなか皆さんその場を離れない。
私も名残惜しかったのだが、実はまだこの後に予定が入っていたので
新宿へまたしても戻らなくてはならなかった。
なので後ろ髪引かれる思いでAYUMIさんにご挨拶して
田町駅へ向かった....(続く)
追伸
で、昨日までお礼状描きに追われていたのですが
メアドしか分からなかった方には一足お先に、住所の分かっている
方には郵便で発送したので、届くまでに時間差があります。
もし数日経って届いていないよ、という方はご一報ください。
それにしてもつくづく自分はバカだなあと思ったのは
お礼状を作っていて途中から「全員に違う画像を送ろう」
と思いついてしまったこと。そこで終わっておけばいいのに
やってしまうのが性分というか、やりはじめて激しく後悔
したのだが、恐ろーーーーーーーーーーーーーーーーしく
手間のかかる無間地獄に何度も泣きを入れそうになりながら、
描き上げた。肖像の分からない方にはその方の作風を
パクったイラストが届いたはずだが、それは苦しかったけど、
模写って結構楽しいんですよね^^勉強にもなったし。
こんな短時間でこれだけタイプの違う絵を一度に描くというのは
なかなか出来ないことだし。