4月15日、ついに最後の砦であった
アジア圏全域でIPv4の在庫が全て無くなり、
世界中でIPv4で構成された現在のインターネットに
新規参入することが不可能になりました。
■日本におけるIPv4アドレス在庫、枯渇
http://www.kokatsu.jp/blog/ipv4/news/2011/04/ipv4-1.html
■IPv4枯渇時計
http://xn--kjvq5ah3lmt6a.com/index.html
よって、今後はIPv4に代わりIPv6を使わざる得ない訳ですが
インターネット利用状況調査会社 Arbor Networks が
4 月 19 日に発表した調査報告によると、
インターネットトラフィックのうち IPv6 が占めるのはたった 0.25 %で
あるとの発表がされました。
■IPv6 への移行、依然として進まず
http://slashdot.jp/it/article.pl?sid=11/04/22/0037214
今後のインターネットの発展のために
IPv6の普及が急務なのですが
この問題があまり表には出ていません。
理由は既にインターネットに接続出来ているユーザには
意識しようがないレベルで問題が発生しているからです。
例えるならガソリンが世界中で無くなってしまうので
エンジンを電気に変えなければならないけれど、
ガソリンエンジンで動いている車には関係のない話といった感じです。
この場合、同じく車として動きはしますが仕組みが違います。
では、今後(と、今更書くのは遅いくらいですが)
どうしたら良いのかと言えば、この問題に
世界中の人々が正しい認識を持ち、
エンジニアにIPv6普及を進めてもらう必要があります。
ちなみに弊害として、古いネットワーク接続機器(※1)
(パソコン・ゲーム機や家電)を使いインターネットに接続していると、
新しいネットワークに接続できない場合があります。
また、ルーターを使用してインターネットを行っている場合は
ルーターがIPv6に対応しているかの確認も必要です。
自分のパソコンがIPv6に対応しているか否かを見極めるためには、
Windowsの場合、DOSプロンプトを起動し「ipconfig」と入力します。
このようにIPv6アドレスが表示されていれば、問題ありません。
(※1)ここで書くネットワーク接続機器とは
NICカード・イーサネットカード・無線LANカードなどと呼ばれるもので、
インターネットに接続するための基盤そのものを指します。