もうこれは、30代のおっさんのたわごとと思って読んでくださってもいいと思って書きます。
絵をデジタルとアナログの二極化にしてしまう考え方ってありますよね。鉛筆や絵の具で紙なりキャンバスなどに描くのがアナログ。タブレットなり何なりを使って、パソコンのなにかしらのアプリで描くのがデジタル。と、いうふうにぼくは認識していて、この二つが対極の位置にいるって感じの考え方です。で、お互いのメリットデメリットを比較するっていうようなお話。
でも、この考え方はともすれば自分の表現の視野をすごく狭めてしまうんじゃないかと思うんです。
たとえば、ある程度までスケッチブックなり何なりで描いて、最後の仕上げをパソコンに取り込んで調整した作品はデジタルなんだろうかアナログなんだろうか?
とか
パソコンからプリントアウトした絵なり写真なりをコラージュして大きなキャンバスの上に貼った作品は、デジタルなんだろうか?アナログなんだろうか??
とか
そんな話が出てくると思うんです。
なので、そうじゃなくて、ぼくら絵を描く人はもっと大きな視点で、パソコンも「画材」っていうカテゴリーの一種と考えて、
「油絵の具」「水彩絵の具」「フォトショップ」「パステル」「SAI」くらいに捕らえていたほうが良いんじゃないかなー、なんてぼくは思っています。
そうして、自分にとって一番向いている表現方法は何なのか、今描いている絵に一番あう画材は何なのか、ってひとつひとつ検証しながら、いろんな画材と向き合いながら、自分の得手不得手を把握していった方が、自分にとって表現の視野が広がっていくような、そんな気がいたしております。
そして現在作成中のイラストでした。