「実験?」
「そう実験♪・あ、君達剣士だと練習試合って、言うんだっけ?」
「賢者様相手に?・・ですか?」
「褒賞は『自由』城で私の権限の及ぶ場所での行動と、私と同じ給料・・あ、って言っても私が仕事した時間分と同じだけね♪」
サリは少し考え、「給料はともかく、『自由』は魅力的なので乗りますね♪」
ん、『自由』に反応するとは『風』属性らしいね・・「ルールは君が一度部屋を出た瞬間から、ゲーム開始・私の両肩と頭に付けた風船を、君が切れば勝ち」
「貴女が詠唱開始するのは?」
「サリが入るまでしない」
「もう一つ、調度品が物凄く高価そうなんですが?」
「勝てば良いのよ♪」にっこり
「う、いきます!」
服を着ずに裸のまま部屋の扉に向かうサリ。
自身の『功』が『風』で、能力を最大限に発揮出来るのは、『何も着けないとき』って、理解し必勝の考えから・・
賢者になってから、退屈で仕方なかった。
どうでも良い押捺、聞く気の無い兵士への講義・給料は良いけどそれだけ・・
別に、私でなくても良い事ばかり!本当は妹の様に学校に行きたかった!
こんなに楽しい気持ちは久しぶりだ・・
楽しもう♪!「サリ全力でね♪」
扉の前微笑み言われる「はい♪です♪」
そして、開いた扉は閉じられた。