「風の『功』は強い!でもそれは『切れ味の良い刃物』ってだけで、使う『人』の『技術』や『工夫』・『経験』が、大事なの」
私の言葉に、蜂蜜パンをくわえたまま頷くサリ。
「例えばね『技術』・刃物は引く若しくは押す動作で、初めて切れる、叩きつけるだけでは駄目、これは分かるわよね」
「はい」
「次に『工夫』・相手が防具着けてたら『防具の継ぎ目』を狙うのが『工夫』・さっき私は『魔力展開』は時間が掛かる・と、言ったね」
「はい・・」
「・・私は、サリが『早い』の知ってたから『花瓶』を投げて時間を稼ごうとした」
「あ!」
「・・で、君は、ソレにマンマと引っ掛かって、回避行動を取り私の『背後』からの『攻撃』を選ぶ、けど・『氷結の魔力』は、最初に花瓶投げて直後『展開を終了』したんだ」
「えと、・・かなり早いんですね」
「ん・そう、その早さを知っているか?が『経験』・・実は賭けだったんだよ、花瓶投げた時ソレ無視するか切り捨てて私に一直線に向かって来たら私の負けだった、でもしなかった、ソレは何故か?」
「・・私は、『賢者』が怖かったから?」
「そう、賢者との戦闘経験が無い恐怖・・これも『経験』」
「確かに絶対じゃ無いですね・勉強になります」
「そう・・相手を知り己を知れば百戦錬磨だね♪」