扉を閉める・・
・・高まる期待と興奮で、ゴォと私のまわりに風が舞う・・♪
戦闘が始まれば、自分の呼吸音と対峙する者の呼吸音・切り合う剣の高い音だけ・・
・・けれど私は佇み・・只聞こえる、この風の音が好き・・
一呼吸おき・ドアを開く
中で佇む賢者と視線が会う・・
二人決めていなかったけど、でもそれが合図!戦闘開始!!
見つめる彼女の雰囲気が一変?!!か弱い感じからとてつもない巨大な威圧感!!・・
剣士同士の立ち会いでは、私より大きな者と対峙する事は、頻繁にある!!
だけど・怖くは無い!何故なら!私の方が早く、威力のある攻撃は当たる気がしないから!!
当たらない攻撃は、意味が無いから!・・
けど・!この感じが賢者?!
冷たい感じだけど、どこか緩く・・付け入る隙ばかりの彼女だったのに・・
先に動いたのは彼女!!花瓶?!投げられたソレは、只の花瓶!
風がぴゅうと鳴き手前で切り刻まれるソレ・・
賢者は微笑んでいる?!
想定内?
回避行動!!部屋一杯左回りで彼女に到達する経路のイメージ!
その瞬間音は、私の呼吸音と彼女の呼吸音だけ、少し遅れて花瓶の割れる音・・
行動しつつ感じる激痛!!
何が起きている?!
移動時の呼吸音が普段より高い?・・