練習2日目です。今日はパソコンの前にいるので、「CLIP Paint Lab 0.8.0」(以下、CPL)を試用してみます。普段は『CLIP』(コミスタ・イラスタの公式サポートサイト
http://www.clip-studio.com/clip_site/ )で素材配布をしたりしているので、コミスタ・イラスタは結構使い込んでいたりします。メインはIllust Studioですが…。今日はCPLの練習で、デッサン練習の代わりにします。明日はCPLでデッサン練習してみよう。
【UI】
CPLは一番最初のリリース時以来いじっていません。コミスタ・イラスタの後継ソフトCLIP STUDIOのテストバージョンと位置づけられたので、真面目にいじってみることにしました。UIはイラスタ系ですね。少しパレットの位置を変えたら普段の作業スペースと似た感じになりました。私的には使いやすいです。
【ブラシカスタマイズ】
さり気に「ベクターレイヤでパターンブラシが使える」とか、恐ろしいコトが書いてありますが……まずは、自分の愛用アナログペン「ジロット303」をGペンをカスタマイズして作ってみます。
……何だこのカスタマイズ項目の数は!!? ちょっと、いきなりブラシ職人として「あったらいいなぁー」と思ってた以上に増えてます。水彩ブラシ系で威力を発揮するでしょうが、NekoPaintに有って、「コレがイラスタにもあればなぁ」と思っていたサブ描画色混合まで入ってます。……なんだこりゃ、ありえん。
[Gペン カスタマイズ]
コミスタも統合する以上、Gペン類の描き味が命なのでまず触ってみました。普段WEB漫画も描くし、ペン画が土台なので、つけペンは多用します。デフォルトのGペンはひっかかりがなく、ヌルヌル動きすぎる感じです。確かに、SAIのペンに近いかも。愛用の「ジロット303」(ペン画用ペン)は、Gペン以上に強弱の入りが強く、かといって柔かいのではなくコシがあり、筆圧を非常に反映します。そして、アナログらしいブレがあるのが好きなのです。
CPL0.8.0では1つのステータス(ブラシサイズとか)に複数のコントロールを反映できるようになってますね。ブラシサイズを筆圧対応させるのはもちろんですが、更に別途でランダム率を設定できる様になったので、これを少し入れると簡単にアナログ風のブレが出ました。ペンをテストする時には、大体、目を描きます。気持ちよく描ける時は、セオリーのない描き方で、それでも命のこもった目が描けます。今回はかなり良い気がします。
[水彩ブラシ カスタマイズ]
「透明水彩」「塗り&なじませ」「不透明水彩」、この辺りが自分の着色の命です。「透明水彩」をカスタマイズし、「サブ描画色混合」の威力を試してみました。色は塗り重ねて混ぜていくのが基本ではありますが、アナログからやっていた人だと判ると思いますが、“そもそも最初に筆についている絵の具の関係で1刷毛でもムラができる”というのが自然です。筆の汚れ、同じ黄色で塗るにしても、すぐ前に青を塗った筆で塗れば緑っぽい色になってしまうし、赤を使った後の筆ならオレンジっぽくなります。この、“1刷毛の中の色ムラ”が水彩塗りの味を決めると思っています。なので、この機能が付いたことで、画材としてのレベルが変わった様に思いました。また、下の色との重ね具合も混合中心と上塗り中心を選べる様になったので、塗り重ねに幅が出ましたね。(この辺りはイラスタがNekoPaintに敵わない部分だと思っていたので、ネコペを研究して入れた可能性ありますね…)
【現状】
非常に期待が持てます。レベルは高いですね。画材部分だけを見たのですが、ベクターの強化が半端無いと聞いていますので、そちらも試して行きたいと思います。なお、イラスタの命は多彩かつ使いやすいテクスチャにもあったので、そこはまだ未実装の様なので、今後待ちでしょうか。今回は、「用紙質感」がつかえないので、仕方なく画用紙のテクスチャを上貼りしました。かなりアナログ風塗りが強くなった印象です。
評価:A(想像以上。今後の期待大)