紆余曲折あったのですが、とうとうGALAXY Tabじゃ無理じゃあああ!、とお絵描き用具としての限界を感じ、iPad2に乗り換えてしまいました。Tabは普通サイズのスマホになって、そこから電波飛ばして(テザリング)iPadをつなげてます。……要するに、別途回線契約する必要がなくなったと知って買い換えた訳ですが。
で、感想。……同じ値段の同じアプリのandroid版からiPad版に変えたら、レイヤーが4倍増えて、筆圧感知が可能になり、変形機能が色々ついた挙句、公式サイトから追加ブラシが50種類DLできて、カクカクだった描き味が超なめらかになった……。……なった……。(涙
で、まあ、外出先でも快適にお絵描きや練習できて、それを家のPCで追加作業・仕上げ、とシームレスにするにはどうすればいいかな~、と色々アプリやその連携を模索してみました。自分的には今のところこれが確実。
■iPad側
【お絵描きアプリ】
AUTODESK SKETCHBOOK PRO (\450)
Procreate (\85)
【その他】
連携用:EVERNOTE
連携用:iTunes
漫画ネーム用:GoodNotes(無料版を使用中)
ネーム閲覧:iBooks
スタイラス:Touch Wand(Dタイプ)
■PC側
Adobe Reader X(PDF閲覧ソフトなら何でもいい)
psdが開ける好きなCGソフト
絵に関しては、AUTODESK SKETCHBOOK PROが問答無用で最高性能なので中心的に使用。androidでもそうだったけれど、線の滑らかさが素晴らしい上に、なんか、やたら高機能です。ブラシのプリセット数・カスタマイズ項目の多さ・細かさはもちろん、レイヤーに画像取り込み可能なのでPCで描いた下絵や線画をpng形式でEvernoteにでも放り込んでおけば、続きをできます。また、レイヤーを保持してpsd形式で書き出せるため、これである程度塗り込んだらPCに戻って仕上げがスムーズにできます。
Procreateはどちらかと言うと塗りに強いペイントソフト。文字入れやレイヤー変形等はSKETCHBOOK程の機能はありませんが、自分でブラシ先が作れたり下地混色ができたりと、味のある塗りができます。こちらもiTunes経由ですがpsd書き出しができるので、PCで仕上げが可能です。(※PCとiPadをiTunesで同期し、Appタブ内の「ファイル共有」でprocreateを選択するとpsdを取り出せます)
PC→iPadはレイヤー構造を維持したままの移動方法が今のところ見つかりませんので、iPadではラフ・下絵・線画・ある程度の塗り、PCで仕上げ、と分業した方が良さそうです。
【漫画の場合】
iPadでネーム、ラフを行うことを中心に考えます。WEB漫画とかなら何も考えずiPadで線画や塗りまでやっちゃっていいと思いますが。(その場合は絵と一緒)
ネームを考えるにあたって、連続したページが一覧でき、方眼紙または漫画原稿用紙の枠線の用紙にラフに手描きができ、文字も多少入れられる、というアプリを探しました。その結果、手描きノートアプリの「GoodNotes」が一番良さそうでした。PDFのページ一覧で閲覧性がいいのと、自作テンプレを作れるので漫画原稿用紙の枠線も作れます。手書きペンでザクザクとネームを描いて、文字を入れて大きさを見れます。残念ながら縦書きテキストには対応していないので、文字は大きさを見る程度になりますが…。
で、PDFで書き出すと、iPadのデフォルトの電子ブックアプリ「iBooks」でページをめくるように閲覧したり、大き目のサムネイルで一覧表示できます。
後はEvernoteとかに放り込んでPCで開き、Adobe Readerならスナップショット機能で1ページ分の画像をクリップボードに取り込めるので、好きな画像ソフトで「クリップボードから新規作成」かページを作って貼り付けで下描きにできます。
【タッチペン】
最後に、スタイラス(タッチペン)ですが、「Touch Wand」という柔かい金属繊維の丸筆みたいなのを使っています。androidで散々探した折、一番良かったスタイラスなのですが、iPadでも相変わらず快適です。他には「スマートペン」というスタイラスも評判が良いようです。タブレットでのお絵描きはスタイラスが命なので、使い易いのが見つかるまで頑張るしか。
以上、長くなりましたが、iPadを入手してみての、お絵描きフローでした。
なお、添付の画像はiPadのみで作成。下描き、線画、文字入れ⇒AUTODESK SKETCHBOOK PRO、塗り⇒Procreate です。……来月死ねるタスケテ……。