水汲み・朝御飯の用意・お昼までキルケ様の研究の助手・お昼ご飯食べてからも夕飯まで同じ事の繰り返し・・そして、卵は・一向に孵化する気配無し・・
ただ違うのは、あの日・・サキと対戦した時から3日に一度くらいの割合で・・
「レン!キルケ様が、今の調合で入れた黒い粉は何だ?」
「二酸化マンガンよ」
「ほう!・・何で入れた?」
「う、それは・」
「何だ、ぬし知らないの?」
(ぐうぅ・・)
・・何故か、あの日より『爆炎の魔女』は、この家に来て、キルケ様の研究を見学している・・
彼女曰く『あの褒賞金は、ぬしに弟子入りする分も含まれてたのよ♪言ってなかったっけ?』聞いて無い!って言うか、言って無い!『ま、キルケ様程ではないが、ぬしは私に勝ったんだしな♪』・やっぱ、根に持ってる・・私だけ呼び捨てだし・・
「レンお昼にしよう、サキ様も粗末な物でよろしければ、ご一緒にどうでしょう?」
「ん頂こう!」
ちょっとは遠慮して欲しい・とはいえ、サキが来る時って、従者が見たこともない高級な食材を差し入れてくれるんだよね、一応感謝・・
「ところでレン、ぬし魔女より料理人のが向いてるんじゃない?」
コイツ嫌い!