「レン、触媒と『魔力』って似てると思わない?」
突然の名指し!・似ているところ・・「『本来の反応に必要なエネルギーを低く・若しくは無い状態で行う』ところ?」・・と私、だろうと、サキ。
クスリと笑うキルケ様「二人とも正解・『魔力』は『物理法則』を無視する『現象』じゃなく、確率を、その『魔力』に従わせる事なんだよ・・」
「スミマセン理解不能です」横でサキもブンブンと首を縦に振っている。
「レンが『水の魔力』使う時、回りに『水』がなかったらどうする?」
「・『水寄せ』します」
「それが『確率の悪魔』の仕業なの、『水』が無い・なら『水』を『引き寄せれば良い』・・では、その『水』に『意志』はある?無いよね、『もしかしたらこうなるかも知れない』って動きを連続して、『水寄せ』は完成する・・」一口スープを飲み続ける「もちろん、近くに『水』がなければ完成しない・・では、『魔力』は『水』の本質を変えたか、それは無い・ただ分子・本質の小さな粒の行動先を『意志』に従わせただけ・それが『水の魔力』の『確率の悪魔』」
ただ頷くしかなかった・それはサキも同じ・
呼吸をする様に魔力を行使して来た私達・本質を知った・・