『這いずる強酸』に呑み込まれた?!
「ソレ溶かされて死ぬだろ普通!」
サキの言葉に頷く。
「ん、『水属性』の魔力は『ブラモア』の『強酸』と『麻痺毒』に『抵抗』出来る・・と、言っても『魔力』が尽き果て、溶かされるのは時間の問題だった」
「え?『強酸と麻痺毒』に抵抗?!」初耳だ!
お茶を飲み私に微笑むキルケ様「どちらも『水属性の術』生成と分解は対なんだよ・でないと『ブラモア』自身がやられちゃうだろ?」
なんとなく、理解は出来る・・でも「事故とは言え、呑み込まれて冷静に対処するなんて・・」
「事故じゃないよ、自分から呑み込まれた」
「!」
「そいつ死にたかったのか?」
「サキ様違います、生き残る為にした行動です」
「普通逃げるだろ?」
「詳しい状況は不明ですが、動けない仲間と戦う仲間が居たから、攻撃の為にしたらしいです」
分からなくは無い・・けど、恐怖感・嫌悪感のが強い!・・私は同じ状況になった時に同様の行動がとれるだろうか?
「そして、そいつのコアを呼び出し『魔力を受け渡せ』って『命令』を書き込んだ」もう一口お茶を飲み「この方法も『先天』同様まず無理だ・・でもね、知ってる事に意味がある」