1日が終わり、ベッドに入る。
サキの言った事は、彼女自身理解していると思う・・
私とサキで何が違うのか・・彼女は領主として民を統治する義務がある・
私の知らない業務がある・
ソレを放り出し、自分の好きな事を続ける事はできない・・
本当なら3日に一度すら来る事も、良くないはず・・
でも、キルケ様は止めてない・・きっと状況を理解する事と感情は別だと知っているから・・
キルケ様も、その感情を知っているのだろう・・たぶん、その感情の名は『嫉妬』・・
努力して来たって言ってたキルケ様、実際その『努力』を目の当たりにしてる『賢者』と成った今でも・・
私は恵まれている、『二人』の偉大な『師』に『教え』を受け、『守られ』ている・・
そして、何より『好きな事』を続けている・・ソレは、感謝以外の何物でもない・・
ふと、思う・・私は『このまま』で『良いのだろうか?』
カタリ・・
卵が動いた?・・見ると、その場で、静かに佇むソレ・・「気のせいか・・」
わざと声に出して言い、自身の声に安心する・・
明日も早い・・もう寝よう・・
その時は気付かなかった、卵に微かな亀裂が入った事に・