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英字5文字さんの公開日記

2013年
08月15日
01:01
「ただいま~。」

教室に戻って来るとY達に出迎えられた。

「おかえり~。」

「随分かかったわね?
 みんなもう、食べちゃったわよ?」
K子は、不服そうである。

「あれ?
 そんなに時間かかったのか?

 全然、気づかなかった。

 ごめん、ごめん。
 今、メシかっ込むから・・・。」

「遅かったなぁ~。
 おれら、食い終わっちゃったぞ?」
YとEも、ブチブチと言ってくる。

「で、谷川の件は上手くいったの?」
K子は心配そうに聞いてくる。

「まあね・・・。
 一週間以内に、すべては終わるから・・・。
 おそらく・・・。
 とりあえずのところ、『果報は寝て待て』だよ。」

「あなた・・・。
 よく、あの谷川を説得出来たわね?
 信じられないわ・・・。」

「そうなのか?
 あいつ俺に、一目置いてるみたいだからね・・・。
 意外と楽に交渉出来たよ。」

「えっ、なんで?」

「俺の実力テストの成績、変わらないんだよ?
 奴とたいして・・・。
 だから怖いんじゃないか?
 たぶん・・・。」

「うそっ!
 あなた、学年順位いくつよ!?」

「えっと・・・。
 1~2点差で2位?
 ・・・・・・だったのかな?」

「だって、2位は違う人だって聞いたわよ?」

「そんな事言われてもなぁ・・・。
 俺だって知らないよ。
 去年担任だった、学年主任の先生が言ってたんだから・・・。
 間違いないだろ?」

「ええっ!?
 そうなの~?

 なのにアナタ、なんで谷川たちと、こんなに性格が違うのよぉ~!?」

K子は、俺に迫り寄ってくる。

「んなの、俺に聞くなよ~っ!」

「だって、お兄ちゃん達も成績良くって性格悪いのよ?
 なのにどうしてあなたは、優しくって、成績が良く、性格も良いのよ?

 わたし、絶対にあなたの事、信じられないわっ!」

「だから、俺に聞くな~っ!
 て言うか、おまえは俺を一体どういう基準で見てたのよ!?

 大体、お前の理屈だと、ゴミ以下だな・・・俺。」

なるほど、身内にも居たのか。
だからK子の思考が、≪頭が良い=人が悪い≫なんだ・・・。
妙に納得した。