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いとまのこさんの公開日記

2009年
08月23日
08:18
チャンチャンチャンチャラ ランランランラン

落語というものがどういうものかは分かりませんが
最近、ウチの母親がハマりましてね。
いやまぁ、ハマったかどうかという事実を確認したわけではないのですが

「面白かった!」 「一回行ってみる?」

と無邪気に誘うわけですね。
そりゃもう初めて自転車に乗れたときのような
逆上がりができたような、あの自慢げな声で誘うわけですよね。

「ざこばさんのやってる落語だよ」

いやまぁ、さすがに落語って形は知ってるよと
どんだけ世間知らずな息子に育てたつもりだったのかと
まぁ、たかじんずっと見てて、ざこばさんを引き合いに出すあたりが
ちょっとばかし頭を使ったミソなわけですな。

「落語くらい知ってるよ。米朝さんの落語は何度か聞いたことがある」

私もこれとばかりに知識を披露するわけですな。
とはいえ、他に何を知ってるかといえば知る由も無し。
たまたま知名度が高く、mp3音源を拾っただけの話。
しかし、聞いてみると面白いもんだ。
面白くてハマっちまいそうになった。
でも気付いたんですよ。

「これは金がかかる」

私は節約が趣味でして、それに加えて諦めが早いと評判で
…いや、身内の中での話ですけどね。
流石に外では根性見せて生きてますよ。
飽きっぽいってのは滅法ダメだ。
何がダメってそいつは浮気者になるからだ。
モテることがない。信頼も無い。あるのは好奇心だけだ。
しかし、そいつはどこかで聞いたことのある話だねえ。

「米朝ってなんだっけ」

あら、お前さん。そんなざこばさんの話を振っておいて
桂一門も分からないのかい。ざこばさんの師匠だよ。
ざこばさんがよくネタにしてる人間国宝の師匠だよ。だなんてね。

「ところで今日は何の映画を見に行くんだい?
 またアレかい?アニメの奴かい?何だっけ」

えぇ、そうです。お宅のお子さんは質素なお宅でも
立派なオタクに育ったもんですよとばかりに言ってやろうとしたのさ。
でも先に言ったのは弟だったもんだ。

「サマーウォーズだよ」

そうです。サマーウォーズです。名作なんです。名作にするんです。
私が見に行きたくて、私が見に行って、私がブログにするんだから
それはきっと大したもんになるに違いないから名作なんです。
そんでついでに、映画に行くのはいつだ?と聞かれたから
わざわざ調べて答えたんです。明日の朝だ。10時のコレだって。

「無理だな。見たかったんだけどなあ」

弟が言ったんです。理由は聞かなくても分かります。
別にスケジュールの問題じゃないんです。そうです。朝に弱いんです。
母よ。弟よ。それでいいのか。私にもそういう心意気はありました。
仮にも来年には就職活動です。朝が弱いからとか話になりません。
でもね、そんな簡単な話でもないんです。

「見えざる魔人の地図、行けた?」

親子そろってDS持ってる母子に何と言えましょう。
若づくりの母にいつもは反抗期の弟がDSを持ったらこのとおりです。
世の中ってのは不思議です。道具ってのは大切です。
人間関係ってのは本当に難しいものですよね。

そういえば、知り合いが長野にいて試写会に行ってたんです。
サマーウォーズの舞台となったのが長野県上田市。
長野でも近所だそうで、声優さんまで来てくれたもんですよ。
中でも彼のお気に入りの夏希ちゃんたらふたつのスピカ実写版の
桜庭ななみちゃんですよ。可愛いったりゃありゃしない。
でも原作派の彼はライオンさんが出ないだけで非難轟々でね。

「夏希ちゃんは可愛かったけれど、声の人は微妙だった」

皮肉もたっぷりですよ。ここぞと言わんばかりですよ。
黒髪の女が好きだとか、夏希ちゃんを嫁にしたいだとか言いつつも
中の人は嫌いです。と来ましたよ。贅沢者め!

「面白いから絶対見ろ!でも夏希は俺の嫁」

オタクの会話です。嫁ですって。この歳になるとリアルに感じます。
でも私たちの会話の内では全くもって二次元の世界なわけですよ。
良い御身分だと言われても仕方ないと思います。どんだけ偉いんだと。
そんで見てきたわけですよ。サマーウォーズ。
お前の嫁はどんなものかと。そしたら夏希ちゃん何て言ったと思います?
募集店員一名。女子高生のフィアンセの役柄なんですよね。

「東大出身・旧家の出でアメリカ帰りって設定なんだけど」

おい!!!!!誰の嫁だって!!!!!!!
お前はやっぱり何様だよ!!!!!!!!!

ありがとうございました!!

チャンカチャンカチャンカチャンカ チャララン ラン








ちなみに、サマーウォーズの脚本としゃべれどもの脚本は同じく
奥寺佐渡子さんなのですよ(*´ω`*)うへへー


かく言う私も昔は噺家でして、茨木から高槻へと
スイミングスクールには電車で通っていたんですが
いつしか弟や知人の弟なんて連れが出来まして
静かなのもあれなんで、私は小話をしてたんですね。
それはもう、その場の勢いで勝手に作ったもんで
筋書きなんて全くない。笑えればそれでいい。笑うために喋るんだ。
その連れってのがピアノ教室の先生の息子さんでして
私、出来の悪い子だったのであまり褒められることは無いんですが
たまには褒められたりもしたんですよね。

「そういえばウチの子がいとさんの話が面白いから
 スイミングスクールだけは行くのが楽しいっていうんだけれど
 一体どんな話をしてくれてるの?」

先生。いや、奥さん。そいつは言えねえぜ。
子供の世界に大人が首を突っ込んじゃいけねえ。
なんてったって、その頃、話していたのは不良が主人公の話でして
無駄な挑戦ばかりして、それでも果敢に戦うドンキホーテのような話。
キャラクターが面白くて話はいくらでも膨らんだもんです。
しかし、その子が中学生になった頃合いです。
私はもう高校生でした。でも風のうわさに聞いてしまったんです。

「あの子、河川敷で不良相手の多勢に一人で挑んだそうよ。
 ボロボロになってお休みしてるんだって。学校中で噂よ」

私は血の気が引きましたよ。でもそんな漫画は結構ありますよね。
私の所為じゃない事を祈ります。子育てって怖いね。

彼女もいないのに何の話してんだ。私も何様。