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モンスターAMさんの公開日記

2009年
11月10日
21:55
「風が吹くとき」
 09年8月23日鑑賞。
09年243本目。

 以下、ウィキより抜粋。
1986年に英国でアニメーション映画化、日本では
1987年に公開された。
日本語版は監修を大島渚、主人公の声を
森繁久彌と加藤治子が吹き替えている。
題名はマザーグースの詩、「風が吹くとき」
(When The Wind Blows)より。
ただし、実際の上映に際しては、通常の映画
とは異なる措置がとられた。
内容を考慮して、映画館での上映は行わず、
県の教育会館のホールなど、
公共の施設で通常の映画公開期間
よりも短い期間に限定して
公開した地方も一部にはあった。

 主人公は、イギリスの片田舎で静かな
年金生活をおくっている老夫婦ジムとヒルダ。
しかし、世界情勢は日に日に悪化の一途を
たどっており、ある日、戦争が勃発する。
2人は政府が発行したパンフレットに従って、
保存食を用意し「シェルター」を作るなど
の準備を始める。

 そして突然、ラジオから3分後に
核ミサイルが飛来すると告げられる。
命からがらシェルターに逃げ込んだ2人は
なんとか難を逃れるが、放射能がじわじわ
と2人を蝕んでいく。救援がくると信じて
止まない2人は、次第に衰弱し……。

• 原作: レイモンド・ブリッグズ
• 監督: ジミー・T・ムラカミ
• 脚本: レイモンド・ブリッグズ
• 音楽: ロジャー・ウォーターズ

そして、主題歌はあのデビッド.ボウイ!!!

 ちょっと違ったテイストのが見たくて、
セレクトしたんだけど、許してくれなかった。
途中で気分が悪くなって、休憩を挟んだ。
一時間20分の映画なのに...

 これは、なんていったらいいんだろう。
実写を挟んだり、イラストを動かしてみたり、
セルにも特殊加工を施したり、結構実験的な
アニメでもある。絵柄もほのぼのしているし、
これは、心和むなあと思って最初は見始めた。
もちろん前知識なんて一切なかった。

 そして、これかムラカミ監督のオリジナル
だと思っていたけど、原作者のレイモンドさん
が直接脚本を書かれている。

 でも、一番問題なのは、内容...
こうした作品は日本人以外には出来ない
と思っていた。

 想像だが、レイモンドさん自身や親類に
被爆体験があるか、もしくは、広島か長崎に
行った経験があるか...

 で、なければこんなストーリーが
書けるはずがない。
少なくともこんな強烈で残酷な外国製の
原爆映画というのははじめて見た。

 ある意味「はだしのゲン」や
「夕凪の街、桜の国」に匹敵する衝撃
を受けた。イギリスでこんな映画が
とられていたなんて....

 絶対アメリカでは作ることは
出来ないだろう。

 こんな映画をBS-2の午前中に
放送するとは....
恐るべし、NHK!!

 デビッドのなんともいえない、
時に無情にも聞こえる音質の曲が、
さらにこの映画の本質をあおりまくっている。
いかん、へたすりや本物のトラウマ
になるぞ。
とんでもないものを見てしまった!!!!

...という映画を今年観たばかりでした。
このレビューを旅ただれた森繁さんに捧げたいと
思います。

 合掌。