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のどかさんの公開日記

2010年
01月06日
13:01
皆さんがお薦めの「バナナフィッシュ」を約一週間かけて全巻読み終えた。
少女漫画という位置づけらしいが、分類するのは無意味だな。
綿密な取材のもとに練られた骨太のストーリー構成でとても読み応えがあった。
正直言うと、私のように一気読みの読者には途中から画風が変わったのはかなり違和感があったが、
それも読み進めていくうちに気にならなくなる位引き込まれた。
でもラストへの予定調和というか、伏線がちょっとあからさまなのは残念な気もするが、これしかなかった気もする。
それに英二の存在感というか、魅力がいまひとつ響いて来ず、
アッシュが彼に惹かれる気持ちがいまひとつ説得力に欠けるような気がしたので、その辺をもう少し丁寧に描いてあれば、もっと英二救出に感情移入できたと思う。
まあ、英二=曖昧な魅力=日本人(主語がなくても文章が成立する言葉を持つ)というふうに、意図的にファジーにしたのかもしれないが。
英二の消極的な?描き方に首を傾げていた私だったが、
19巻に併載された「光の庭」で英二がやっと私の中で生を得て、
ラスト近くでは感極まって泣いてしまった。
うん、そうか、そうだな、やはり英二の控えめな描写は意図的だったんだな、とこれで納得した。
もうひとつショーターとの出会いを描いた「ANGEL EYES」もとても興味深く、
こういうふうにそれぞれのキャラの逸話が途中に挿入してあれば本編をもっと深く味わえるのに、などとは思ったが、傑作には変わりない。
いやぁ、読んで良かった!ココで紹介してくれた方々に感謝感謝!

ウィキペディアで、【各人物のモデル(キャラクターデザインのモチーフ)として、『オフィシャルガイドブック BANANA FISH REBIRTH』(2003年小学館刊)中において作者自身が「当初アッシュはステファン・エドバーグ、英二は野村宏伸、オーサーはスティングだった」と明かした。】
とあった。
ステファン・エドバーグは確かに似ているな、と思ったが、オーサーがスティングは驚いた! というか、違うだろう!と思った!
スティングは長い間私のセックスシンボルだったもーん!!(°3°;)〜♪

これを書いてて、私の大切にしたい映画10本として今後も確実に残る傑作、「トーチソング・トリロジー」を思い出した。
お話は全然違うが「バナナフィッシュ」がかなりリアルにニューヨークの匂いを再現しているように感じたからだろう。
(ニューヨークには行ったことないが、LAには一年住んでいたことがあって、自分の思い描くNYは何となくあんなカンジだから)
「トーチソング・トリロジー」は同性愛を扱っているけど、当時のゲイへの偏見の中、自分に正直に生きることの難しさや、母との確執など愛憎色々だが、それを辛辣に、でもユーモアたっぷりに描いた人間賛歌。
この映画のマシュー・ブロデリックの健気なかわいらしさと行ったら・・・(´∀`*)
よく考えると、この映画のマシュー・ブロデリックの雰囲気が何となく英二に似ている??
主演のハーヴェイ・ファイアステインは原作者&脚本でブロードウェイミュージカルでも主演をつとめ、その後の映画版も主演・脚本を担当しただけあってこの作品は彼自身そのもの!
セリフのすべてに意味があり深く心に残ってくる。
ハーヴェイさんは私の理想の人だと言い切るよ!!
今回検索したらDVDが出ている!ほ、ほしい・・・!!(≧▽≦)
「バナナフィッシュ」を勧めてくれた友人達もだけど、すべての人にお薦めしたい映画だ。