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apricot_jamさんの公開日記

2010年
10月27日
22:56
『火』属性の魔力は高い威力を持つが、使用できる『場』が、可燃物の有る場所・燃焼出来る『場』の『相』に限定される。

『火』・『火炎』・『爆炎』と、上位属性になるにつれて、対象可燃物の種類は増える、しかし対象可燃物が無い場合、『相』が燃焼可能な状態であっても、『魔力』の行使はできない。



変だ!吐く息が白くなる程『場』の『相』が、『氷』に近く・・冷えている!
「・・ユキちゃん『氷』の魔力発動した?」
がたがたと寒さに震え、幼なじみのユマが言う。
「してな!」言葉の途中で、原因の奴『アイスリザード』が、のそりと姿を現す。
「あ!」叫ぼうとするユマの口を塞ぐ「・・まだ、こちらに攻撃する素振りがないから、黙って!」
口を手で塞がれたまま、こくこく頷くユマ・・奴は、私達に攻撃力がないと『見立て』をし、ゆっくりと歩み、休憩を始める。
「あ、とま・ちゃ・・たね」
キシュは防寒に適してない!ユマの体力が、奴の過ぎ去る迄持つとは思えない・・
「・・攻撃に出よう!」
「え?だって、『場』は『氷』の『相』だよ?」
ん、辺りは凍り付いていて、ユマの『爆炎』属性でも対象可燃物がない・・でもね、私は『氷結』属性の魔力なんだよ♪
「今から『爆発の空気』だけを凍らせる!・・後は分かるね♪」
しばし惚けた表情、そして微笑み「ん♪」

魔力発動!一瞬私の行動に奴が反応したけど、同系の魔力に安心して再び休憩の体制をとる。
発動から少し、空中に光る粒が現れ奴に降り注ぐ・・
「今!」
何事かと見上げるアイスリザード、瞬間魔力停止!降り注ぐ粒が消え、ユマの魔力発動!

それは爆発!一気に『場』の『相』は、『火』に変わる!
これなら私も、『学校』で習った『火』の魔法が使える!

たまらず逃げ出すアイスリザード・・


次の日一応学校に報告する。
禁止区域に立ち入ったんで、めっちゃ怒られたけど、圧倒的な魔力差の『アイスリザード』を退けた事は、誉められた♪
魔法戦は魔力の高さよりも、状況判断と工夫・・後信頼かな?


「ユキちゃん!」
駆け寄ってくるユマ、可愛い♪・・ユマは私の少し前でジャンプ、そのままドロップキック!
「はう!」
と、私
「また、他の娘にちょっかい出したでしょ!」
流れる様な動きで三角絞めを極めるユマ・・
朦朧とした意識の中最後の切り札を出す!
「ごめんなさい!」
「二度としない?」
たぶん、タップでは駄目たよね・・もう、落ちそうです・・
「はい・・」
ふと緩くなる締め・・生きてるよ!私!!

魔法戦で必要なのは、状況判断と工夫・・と、後愛情かな?