再び阻止すべき『それ』を見据える。
四つ足に見えたそれの他に多数の足が見える。
巨大な甲羅を支えるには必要なんだろう。
甲羅から伸びた首が、村の方を向いてる。
「村を他の場所に移すわけにはいかない?」
「賢者様!我が村の状況を、考えて下さい!!移民する程の余力も体力も無いのです!」
「・ん」
(こいつ、殺す?)
「止めてリア!」
「さては!この邪悪な魔法使いが邪魔をしているのですか?!
「してません!!コレより神聖な儀式になるので『魔力』を持たない貴方は下がっていて下さい!」「しかし!・・失礼しました。『魔力』の無い私は下がります。けれど、直接攻撃が必要ならば、直ぐに駈け付けます」
「えと、『呼ぶ迄来ないで』え?」
「御意」
「リア・・『風』の魔力で私の声真似するの止めて」
「はあい♪」
改めて見る「デカ過ぎ!」
「物はデカいけど、電気が嫌いなのよ♪」
「って、言われても・・」
「貴女は、いつみちゃんは、『雷電』の素質があるから平気♪」
『平気♪』・・って、言われても・・
私の頬に手を触れ「とりあえず奴を止めてみるね♪」
リアから感じる魔力は凄く高く、真夏の日差しの様だった!