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Q太郎さんの公開日記

2011年
01月10日
00:09
「幸福の雪ウサギ」メイキング2

少し、忙しかったので更新が遅くなりました。


前回は下書きまででした。

今回は、本番用の紙へ、下書きを描き写します。

写し方なのですが、色々とあります。
一般的な方法は、トレーシングペーパーを使って写す方法。
トレーシングつまり、なぞるってことですね。
半透明のぺらぺらの紙(トレーシングペーパー)を下書きしたものの上に載せて、下書きを鉛筆でなぞります。
次に、トレーシングペーパーの裏側を、下絵の通りに鉛筆でなぞります。
本番用の紙の上にトレーシングペーパーを載せて、表面から一円玉などでこすると、本番用の紙にトレーシングペーパーの裏側に描いた鉛筆の線が、本番用の紙に薄っすら写るというわけです。
ここでは一円玉でこすりましたが、鉛筆でもう一度なぞってもOKです。
ただ、あまり力強くなぞると、本番用の紙に筆圧で鉛筆の溝が出来て、その線の部分だけ色鉛筆の色が入らなくなることがあるので、一円玉のような圧を分散してくれるのもが適していると思います。
(鉛筆の芯の先のように、一点に圧が集中するものは、注意が必要)

この方法を、一般的にダウントレースっといいます。

他にも工夫次第で色々方法があるようです。


で、私は、どのように本番用の紙へ写すかというと、ライトボックスを使います。トレース台ともいいます。
ライトボックスは漫画家さんがよく使うので、アニメ系、まんが系の画材を扱うお店や、サイトで購入できます。
ただ、結構高いです(^^;
ちなみに私はB4サイズのライトボックスを使用しています。

で、ライトボックスとは、どういったモノかというと。
下書きなどの絵を、本番用の紙などに写すときに、下書きが描かれた紙の上に直接本番用の紙を置きます。
この状態だと、本番用の紙が厚みがあると下の紙の絵が透けて見えません。見えても薄っすら・・・・って感じになりますね。
で、このときに、下から(下書きの紙の下側から)光を当てると、本番用の紙が厚くても下書きの線がしっかりと見えるようになります。
その光を下から照らす道具がライトボックスです。

私の場合、本番用の紙へ写すとき、色鉛筆を使って写します。
主にグレーの色鉛筆を使います。
ポリクロモスのコールドグレーIII(前まで、クールグレーっと間違って書いていました。ごめんなさい)を使うことが多いです。
過去の日記やブログで何度も書いていますが、人間の肌などは薄い色なので、グレーなどで輪郭をなぞると、上から肌色っぽい色を塗ってもグレーが残り不自然に感じることがあるので、そういった場合は、今後塗る色に近い色などを使うとよいです。
肌などの場合は、黄土色、こげ茶色などがお勧め。
このときも、出来るだけ薄く線をなぞるように!

で、輪郭をなぞって本番用の紙へ写すのですが、輪郭って何でしょうね?
考えたことあります?
自分の手を見て下さい。
輪郭線ってあります?
ありませんね!
では、あの線(輪郭線)はなにか?っというと。
今いる自分の場所からでは、反射する光が目に入らない所。これが輪郭線になっているって感じですね。
このことを頭に置きながら少し影を付けてゆきます。
線は線ではなく影っと考えて塗ると、「線」っという考え方が少し変わると思います。
また、影って何色?っと考えることも出来ます。

とりあえず、薄く輪郭をなぞり、薄く影を付けました↓


今回は、セーラー服部分はコールドグレーIII。
マフラーは少し黄色っぽいウォームグレーIIIを使用。
そして、肌の部分は色辞典のLg-2(しぶかみ色)を使用。

肌部分は、正直、いつも悩みます。
こげ茶色などで輪郭をなぞってもいいのですが、濃くなりすぎることもあるので、薄い色で薄く塗っておき、後で濃い色を塗るようにしています。
このLg-2はちょうどいいかな?っと私が思う色なのです。
このLg-2は肌の影部分にメインで使用しています。
特に濃い肌の影部分は、もっと暗い茶色で塗ります。
薄くLg-2を塗っておけば、影部分の目印にもなりますし、上から濃い色を普通に塗れるので、とりあえずこのLg-2を塗っておく感じですね。

ちなみに、もっと筋骨隆々(キンコツリュウリュウ:筋肉質なマッチョ)な男性などを描くときなどは、Lg-2では影が薄く感じるので、もっと濃い色をはじめから使います。
なので、これは一つの例と考えて下さい。

一応、本番用の紙へ写し、薄く影をつけるのはここまでです。


さらに影を濃くして行きます。
ここからは、本格的に色を選んで塗っています。
(つまりグレー以外の色を本格的に使うってことです)
基本的に影部分からです。
こんな感じです。↓


髪の毛はほとんど塗っていません。
先に髪の毛をガッツリ塗ると、顔を塗るときに、髪の毛の黒を顔の方に引き込み、顔の色がくすんだ色になることがあるので、顔が塗り終わったら髪の毛の方がいいと思います。
なので、髪の毛は比較的最後に塗ることが多いです。

ちなみに、背景の色が濃いときは、背景も早めに塗っておいたほうがよいです。
ガッツリ塗る必要はないのですが、薄い色ばかり塗っていると、感覚がまひして、意外と塗ったつもりが塗れていない事が多いです。発色が薄くなってしまうことが多いです。
特に人物の肌は薄くなりがちで、背景を塗ると、人物が真っ白・・・・って感じに。

また、色鉛筆を使い始めたら、こまめに休憩を取りましょう!
意外と、休憩後に描いたものを見ると、色(発色)が薄かったりすることに気が付きます。
描いているときは夢中で、気が付かないことが多いです。目が薄い色に慣れてしまうのだと思います。

さらにちなみに!
前にも書いていますが、影の色は少し暗め目の色でもOK。
上から明るい色を塗ると、明るい色が暗い色の上に載り、暗い色が少し明るくなります。また、上から塗った色で、下の色を少し延ばすことも出来ます。

ここまで塗ると、大体完成?って感じですね!


今回はここまで
今回は、少し文字数が多くなりました。
読みにくかったっと思いますが、読んだ下さった方、ありがとうございます。

つづく