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新田真子さんの公開日記

2011年
05月18日
23:38
School of Fear
author Gitty Danshvari 読了

みんな何かを怖れてる。イギリスのノーブルな少女 Madeleine は蜘蛛はもちろん、虫という虫が怖い。ニューヨークの大家族の末息子 Theo の恐怖は不慮の事故。いつ何時大切な両親を初め愛する家族を事故が襲うかわからないのが心配でいてもたってももいられない。ロード・アイランドにすむすこし皮肉屋の Lulu は窓もないような狭いところには死んでも入れない。フロリダに住んでいるどんなスポーツでも平気でこなす学校の期待の星 Garrison は、ただひとつ、水にだけは入れない。
ちょっとばかり人より強い恐怖症を持つ、そんな4人がその恐怖症を克服するために夏休みを利用して入ることになったのが、School of Fear (恐怖の学校)。そこはアメリカ東海岸の片田舎、森に囲まれた山の上に忽然とそびえる古城。年齢不詳の校長、Mrs. Willington のもと、恐怖を克服するための奇妙な授業が4人を待っていた。しか、突然現れた招かれざる侵入者によって、4人は大変な事態に巻き込まれてしまうことに・・・。

誰にでも怖いものがある。でも行き過ぎは家族も他人も巻き込んで困ったことになる。そんな4人の子供たちのひと夏の冒険と成長、といっていいのかどうか。4人ともかなりいい性格で、見事な恐怖症カルテットのハーモニーを奏でてくれる。なかでも Theo と Lulu はいい。

それはそうと、世の中にはいろんな恐怖症があるものですね。各章にひとつづつ恐怖症が紹介されているのだけれど、中でも驚愕なのが、Hippopotpmonstrosesquippedaliophobia 。ヒポポトモンストロセスクイッペダリオフォビア。日本語で書いても長い。なんだこれは。もちろん本当にある恐怖症。なんの恐怖症なのか興味のある方はお調べあれ。こんな矛盾した名前をつけるなんて、精神科学会も洒落がきいてるなあ。