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十円さんの公開日記

2011年
07月31日
22:20
出社途中とか、
買い物への道すがらとか、
歩道の真ん中に、バッタやらセミやらが、ぺしゃんこになって死んでいることがよくあります。
特にこれからの時期はセミ!
毎日数匹ずつのペースで死骸に遭遇します。
みつけては街路樹の根っこの土のところに移しながら、何かが何となく引っかかっていました。


今日アパートの階段に、カナブンがひっくり返って死んでいるのをみつけて、ようやく違和感の正体がわかりました。


「蟻は何をやってるんだ」


おいらの子供の頃って、虫の死骸があんな風にペチャンコになって落っこちてるなんてこと、なかったんですね。
だから当然、拾って脇へ、なんてしたことありませんでした。
だって、虫が死んだら、というか弱っていればまだ生きているうちから、蟻が真っ黒にたかって解体しちゃってましたから。


死骸がそのまんまの姿で(人に踏まれてはいるけど)落ちてる。
しかも何日も同じ姿をさらしている。

それってつまり、蟻が来ていないからだ。

人間の出すゴミの方が美味しくてそちらに行ってしまうのか。
そもそも蟻がいないのか。


この間はおいらの手のひらよりもでかい蛾が落ちててさすがにドン引きしました。
真っ白でおいらの親指二本並べたくらいの立派な体の、きれいといえばきれいな蛾。

蛾、蝶の類は触れないんだよ、おいら((+_+))

結局ティッシュでつまんで街路樹の根っこに移したけど、仕事帰り、同じ場所にいる、見た目無傷な様子になんだか気の毒になりました。
あれじゃあ朝、掃除の人にゴミとして捨てられちゃうなぁ。


食物連鎖から離れてしまった人間は、死んで何かの血肉になるか、といえば首を傾げてしまいます。でも野生で死んでいくものは、何かの餌になったり、土に還っていったりするもんだと思ってました。
本来そういうものなんだと信じて疑わなかったんですが。


虫でさえ、アスファルトの上で粉になって、蟻に食われるでもなく、微生物に分解されるでもなく、消毒されてホントに消えてしまうようになっちゃったのか。
世の中きれいになっちゃったんだねぇ。
せめて土に還してやりたいと思うけど、それも難しい世の中です。