・・で、焼き肉かよ・・いや、美味しそうな香りと、ジゥジゥ言う音♪・・普通に美味しそうだけど・・色気がまったく無い・・
笑顔でアユ「トエ!ソレオッケーだよ♪」
「ん、ありがと♪」ぎこちない笑顔で答える。
ねぇ、愛を育む場は?
アユ焼く事に集中してるし・・
「よし!ソレもオッケーだよ♪」
「ん、ありがと」
甘い一時なんて、夢なのかな・・
「トエ・・」
肉がジゥジゥ・・
「ん」
ジゥジゥ
「私、トエの事・・好きみたい」ジゥジゥジゥジゥ・・
え?・・今アユは、私(トエの事)好きって言いましたよね?聞き違い?
「・・ごめ、良く聞こえなかった」
「此処うるさいからね・・私トエの事・・」
羽ばたく炎の羽?!
「ファイアバード?!」
私達の側に降り立ち目が合う。
もう駄目だと思った瞬間『石の壁』が私の目の前を覆う!
同時にアユに抱き締められる!
遮ったのは『石剣』!ソレは次々出現して、あっという間に暗闇に閉ざされる。
聞こえるのは、アユの呼吸音・・
「大丈夫」
真っ暗な中、その一言に安心してしまう。
「ん・・」
「トエは私が守るから・・」
「ん」
更に轟音が響き『石剣』が追加されていくのを知る。