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新田真子さんの公開日記

2011年
10月07日
09:58
イライザ・フレッチャー、その2。テレキャスターって、イギリスっぽくないですか。どうすでか。

「How To Be A Lady」 のロック・パートへのブリッジがまんま 「God Save The Queen (イギリス国歌じゃなくて Sex Pistols の方ね)」なのがさすが「フィニアスとファーブ」。

「How to be a lady」は「マイ・フェア・レディ」を踏まえたエピソードの歌なんですが、後半早口でまくし立てるレディの心得をどうやって日本語にするのか楽しみ。
と、いうのもですね。英語の動詞は日本語とちょっと考え方の違う動詞がたくさんあるわけです。それを連発するので、字余り確実。翻訳の方もさぞ頭を抱えているに違いない。

「動詞」とは、「主語」が行う肉体的・精神的動作や状態を表す単語。
歩く、走る、見る、食べる、など日本語でもたくさんの動詞がありますが、日本語は言葉と言葉をくっつけて動詞を表す方法を選択したのに対し、英語は動作・状況それぞれに単独の動詞を当てることを選択しています。
たとえば、歩く、ぶらりぶらりと歩く、さまよい歩く、あちこち歩く、はそれぞれ、walk wander roam stroll と別の動詞があるわけです。また、主語の持つ意識の違いを表すことも動詞表現にしています。「見る」は、日本の英語授業でならうのは、look(目を向けたら自然と見えてしまうという視覚の持つ能力としての見る) watch(対象の動作や状態に注意を向けて見る) see(しっかりと何を見ているのかを明らかにする目的で見る) ぐらいですが、さらにstare(じっと見つめる) glance(チラッとみる) gleam(垣間見る) gaze(驚きと敬いの気持ちで見る)などあったりするわけですよ。どうなってんの。

で、そういう単語が連発すると日本語に直す段階でどうしても字余りになってしまうわけですよね。
小説などではそれほどの長さの制約はないでしょうが、旋律に乗せる歌詞となると話がちがいます。決められた長さにきちんと収めなければならない。原語の持つニュアンスを表現しなければいけない。しかも日本人にもわかるように、日本語として通じないといけない。
ミュージカルの歌の日本語訳版にどうしても違和感を憶えてしまうという人もそこそこいらっしゃいますが、歌の翻訳にはこんな事情もあるんですね。
翻訳って大変だな。