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新田真子さんの公開日記

2011年
10月20日
21:22
The Hanging Hill
author Chris Grabentein 読了。

Zack は、継母 Judy の本「Curiosity Cat」が原作のミュージカルを上演することになった劇場 Hanging Hill Theater に Judy と共にやってきた。そこで Zack は出演者としてやってきた彼と同年代のハリウッドの映画スターの少女 Meghan と、TVドラマに出演していた少年 Derek に会う。しかし、劇場には歴史に埋もれていた忌まわしい秘密があったのだ。そして劇を演出する監督の Grimes は、自らの運命に従うべく、ある恐ろしい計画を持っていた。再び Zack に死の危険が降りかかる。

前作「Crossroad」で、辛くも悪霊を退けた Zack。幽霊を見ることの出来る彼は hanging hill への道すがら、またも冷酷無残な殺人者の霊に出会うところから始まる、ノンストップ・ホラー。死霊復活や邪悪な悪霊に、呪われた Hanging Hill にとらわれた幽霊たち。そして、Zack の抱える死んだ母への思い。今回も次々と切り替わる短いシーンの積み重ねで、次第に明らかになっていく邪悪な計画と Hanging Hill の謎が終末のクライマックスに一気に集約していく。そのため、前作のように途中に起きる盛り上がりのようなものはなく、ただひとつのクライマックスへ向けで次第に緊張が高まっていくというプロットなのだが、それで中盤だれることもない。ストーリーの内容的にはどちらかというと前作のほうが好みだけれど、今回も十分楽しませてもらいました。たぶんこの「hanging hill」は「crossroad」に比べて、より「児童向け」を意識して書かれたんじゃなかろうか。Meghan もいいけど、Hanging Hill の幽霊たちが、これがまたなかなかいいんじゃないですか。