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apricot_jamさんの公開日記

2011年
10月28日
19:28
「姫様、治癒と浄化します」
縛った膝に手を当てる、鈍い痛みが、すうと消える。
「?」
「治癒と浄化行いました、とりあえずこの場所は清浄です」
安堵し、もたれかかり気付く、私ずっと彼女に抱き締められてた?!
「姫様?」
「無礼者!離れろ!」
ささっと離れ土下座する朱火「申し訳ありません!」
暖かだった感覚は、少し寂しい感情に変わる。
「今の『力や技術』どうやって習得した?」

顔を上げず「姫様に拾われた日・妖術士の『浸透』で使い方を思い出しました・・」
「他の記憶は?」
「申し訳ありません!!」
「・・良い、ぬしは妾の専属護衛とする」
「御意!」


以前、私の『毒』が、どの程度なのか秋桜の中で、腕に刃をたてた事がある・・

自身を傷付ける恐怖から切っ先で少しの傷・・
ぷくリとした血玉を作っただけだったが、秋桜は私を中心に、さあと枯れてった・・更に叫びを上げ落ちる鳥・・
真っ黒な絶望の中傷口を押さえ、止血する・・


私の体液は、動物植物分け隔てなく、腐敗と致死をもたらす即効性の猛毒・・
妖術士は言っていた、姫様が亡くなればその身体の中の『毒の呪い』は、生きるものの無い世界を作る・・と。