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apricot_jamさんの公開日記

2012年
02月02日
20:42
次の日の朝いつもの通り水汲みと食材の調達に出掛け、昨日戦闘があった場所で、不思議な物を見つける。

それは魔力の塊・高い魔力だけど無属性で、魔法生物の一歩手前・受精する前の卵の様な状態・・実際魔力を持たない者が見ればただの卵だ。

思い当たるのは『機織りの魔女』彼女は術途中で、行動不能になった・・

たぶん、このまま放置すれば消えるのだろう・・この場所は、魔力溜まりではない只の林・・

きっとキルケ様は『この子』を放置するよう指示するはず・
私もソレが妥当だと思う。
「ごめん、私には無理」
その場を去ろうとした時、かたりと卵が動く・・一瞥し踵を返す。

テーブルには、野菜の塩揉みと炒り卵・
「さすがに昨日は食べ過ぎたしね」最後の一切れ鳥の薫製をどちらが食べるか・で、最初お互い躊躇し、次にお互い食べると言い、ひとしきり笑い半分ずつ食べた。
「実は私もそれ程お腹空いて無いです」
再び笑い合う、命のやり取りをする様な戦闘の次の日とは、とても思えない日常だった。

お茶を一口キルケ様が言う「今日は領主の城に行く」
「はい・・て、ええ?」
「嫌なら残ってて良いぞ」
「い、行きます」
「分かった」