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D-Dragonさんの公開日記

2012年
04月15日
01:21
先日の日記でアナログ水彩っぽいソフトを探し始めたと描きましたが、あっさり決着しました。アナログ画材再現に特化したペイントソフト、「ArtRage」です。

パソコン版「ArtRage3」とiPad版「ArtRage」がありますが、両方揃えました。
PCとiPadで同一拡張子であり、iPad内のファイルはエクスポートしなくてもそのままアプリ領域に保存されているので、パソコンとUSB接続するだけで行ったり来たりできます。PC版からpsdに書き出し、読み込みが可能なので、“レイヤーを保ったままiPad→PCの他ソフトで編集→iPadで続き”というワークフローが可能です。“iPad→PCの他ソフト”まではできても、またiPadに戻せるソフトは他に無いんじゃないかな…。(もしかしたらAutodesk SketchBook Proが可能かもしれません)

で、何で「ArtRage」なのかというと、とりあえず、これを見てくれ。(日記添付の画像:大)
iPadの「ArtRage」だけで塗りました。完全デジタルですよ?

まあ、とにかく、水彩の滲み感が素晴らしい。水分量を多めで描いている時に、筆跡に沿ってリアルタイムに絵の具の粒子(濃度)が引っ張られたり溜まる様子が、「そうだよ!これが水彩絵の具の塗りってもんだよ!」と感動する程。なので当然、完成した絵も、絵の具の滲みというか、濃淡が非常にリアルです。レイヤーを変えて乾いた状態で塗り重ねても、それもまたリアルですね。
「ArtRage」の本領は油彩なのだそうですが、水彩のレベルも非常に高い、と思いました。

試してみて「これに勝るのはPainterだけだろう」と思い、またWEB上で色々な方のレビューも調べましたが、実際Painterともかなり甲乙付けがたい様子。(水彩のアナログ感再現に限ります)
で、実物を家電量販店で両方試してみたのですが…

【比較】
「ArtRage3」(PC版)9000円 (iPad版は450円)
「Painter12」38000円 (優待版で)

で、使ってみたところ、
「ArtRage3」「ArtRage(iPad)」→説明書見る必要が無いほど使い方が明快。
「Painter12」→UIが複雑な上、プリセットでは水彩感がイマイチ。徹底して柔軟なカスタマイズ性により真価を発揮するタイプ。


Painterが凄いのはわかってます。が、真価を発揮させるまでに慣れと覚えることが膨大にあるのは……。アナログ水彩の質感で基本の塗りさえできれば良く、その先はIllust StudioやPhotoshopでやるので。「ArtRage」でもレイヤーを保持してそれらのソフトと行き来でき、更にiPadとも行き来できるので、「ArtRage」にしました。値段もお手頃だし。

で、まずはiPad版で塗ってみたものです。シンプルなソフトなんですが、レイヤーの合成モードが20種類以上あり、ブラシ設定に水分量やにじみ(混色)設定の他、『筆を洗うか』設定等があり、絵の具を混ぜて汚れた筆のまま描いていく、ということができます。なので、できる色合いが非常にアナログ的。

絵の金線の部分は、レイヤーを「覆い焼き(リニア)」にして、フェルトペンで描きました。これはコピック的なツールです。

まあ、すごくアナログ感たっぷりで、描いていて純粋に楽しいソフトです。体験版だけでも試す価値はあると思います。


添付2枚目の小さい方の画像は、iPadの「PhotoEffectStudio」(PEStudio)という写真加工アプリ(無料)でちょっと色合いなどを変えてみたものです。絵本風のイラストを目指してみたんですが、なかなか味わいが出たかな、と。

そういう訳で、「ArtRage」が水彩塗りの主力になりそうです。iPad版は450円ですから、iPadをお持ちの方は是非。