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新田真子さんの公開日記

2012年
05月25日
05:28
Heck Where the bad kids go
author Dale E. Basye 読了

Milton は、品行方正、勉強熱心な目立たない少年。盗癖のある姉の Marlo の起こした騒動に巻き込まれ、ショッピングモールのマシュマロ像の爆発で二人とも死んでしまう。二人が意識を取り戻した場所は Heck 。素行不良の子供たちが18歳になるまですごすあの世の矯正施設(もっとも Heck には普通の時間の流れは存在しないのだが)。本来良い子の Milton は、最後の時、Marlo に盗んだものを押し付けられて、姉ともども、Heck に送り込まれたのだった。得体の知れない悪魔たちが管理する Heck。到着早々、脱走を試みる Marlo だが、あっさりつかまってしまう。納得のいかない Milton は、姉の巻き添えであることを主張するが、Heck の管理責任者、悪魔のBea "Elsa" Bubb は聞く耳を持たない。Heck に送り込まれたほかの子供たちと共に男女別に更生プログラムを受けることになる2人だったが、生まれ着いての不良少女 Marlo は、いきがかり上いい子ちゃん扱いに。根っからのまじめ人間の Milton は、問題児扱いされてしまう。Marlo から再び脱走計画の連絡を受けた Milton は2人から少し遅れてHeck にやってきた少年 Virgle と共に、3人で脱走を試みるのだが・・・。

不良娘の姉とまじめ人間の弟が送り込まれた Heck 。悪魔や神々が管理し、歴史上の「ワル」い人間(の霊?)が更生プログラムの教師を務める。人の言うことをおとなしく聞く気などさらさらない身勝手な Marlo と、まじめ一筋の人生を短いながら送ってきて、こんなところに入れられる覚えはさらさらない Milton の Fauster 姉弟は、食べることに自制心のない少年 Virgle といっしょに悪魔たちを出し抜いて Heck からの脱走を図るのだった。設定はかなりおかしいが、割とまともな学園コメディでもある。なぜか、Milton と一緒に Heck にきてしまったペットのフェレット、Lucky も脱出の鍵を握るのだった。
わりとすらすら読める部分と意外と読みづらい部分があったのだけれど、文章に修飾が多くて、舞台の状況が掴みづらかったHeckのせいかもしれない。お話は面白く読めました。脱出劇の最後には感動的(?)な場面が待っているのだけれど、そのあとがまたよかったりして。しかし、問題はこの小説も第1巻だということ。続巻を読まなきゃならない本がまたひとつ増えてしまった。困るなあ。