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新田真子さんの公開日記

2012年
09月23日
01:51
観たぞ、「モーターシティ」。

アメリカ・ディズニーXDで今年、ディズニーチャンネルの「グラビティー・フォールズ」にやや先んじてスタートした最新アニメーション・シリーズ。
みようかなあ、どうしようかなあと思っているうちに日本のXDでも放送されるとわかったのでいままでほったらかしにしていました。てなわけで日本でも無事ディズニーXDで放送開始ということで、(んじゃあ「グラビティー・フォールズ」もやれや、ゴォラアアァ)観てみたよ。

2XXX年、デトロイト。アメリカと言わないところがポイントかな?映画「ロボ・コップ」もデトロイト。車産業の街というだけでなく、どうも「そういう」印象の町なんだろうなデトロイト。
で、やたらやる気満々な禿親父が金と権力とテクノロジーに任せてデトロイト全土をおおう巨大な街を作り上げ、デトロイト・デラックスと恥ずかしい名前をつけた上に地上の理想郷として金と権力とテクノロジーに任せてデトロイトを支配下においてしまうのだ。まったく連邦政府はなにをしているんだか。それはおいといて、今では無理やり地下世界になってしまった旧市街地には禿親父のいうことなんかちゃんちゃらおかしくってやってらんねえぜ、っていう連中がけっこういっぱいいて、もともと禿親父の側の人間だった主人公チルトンは金と権力とテクノロジーでなんでも思い通りな禿親父を見限り、旧デトロイトを禿親父の金と権力とテクノロジーに任せた攻撃から守るために戦っているのであった。守るっていっても禿親父の目的は旧市街地の破壊で、人殺しじゃないよ。チルトンはその破壊から街を守るのだ。とにかく、仲間と愛車をぶっとばして、禿親父(あ、名前はエイドリアン・ケイン。原語ではマーク・ハミルが声を担当。ありゃりゃ。すっかり悪親父声優になってしまったですわな)の悪巧みをこてんぱんにしちゃおうぜっていうアニメ。

最近のアメリカ・アニメの方向性にもれず、2D手描きの絵っぽいキャラクターと3DレンダリングCGを多用した背景とオブジェクトを高いレベルで融合させたやたらよく動きまくるアクションアニメ。一部背景とメカがモロ3DCGなのがちょっとどうかと思うけど、やろうと思えばもっと手描きのイラストっぽく出来る(そういう部分もある)だけに、まあそういう方向性でいきましょうということなんでしょうね。ただキャラも時々3DCGに手描きの顔を載せたものに見えるときがあるんだけどな。これはもしかしたら、アニメーターの腕が良すぎるだけなのかもしれないけど、やっぱり3DCGも利用しているのかもしれない。微妙なところ。
キャラクターデザインはいいっすね。ゴリラズのPVみたいな雰囲気のポップイラストがそのまま動きまくる、70年代のポップカルチャーのリバイバル風デザイン。70年代はハリウッドでもカー映画ブームがあったころなので、その辺も意識しているのかもしれない。

第1話なので状況説明しなきゃいけないという制約があるためかとにかく忙しい展開。キャラクターもやたら喋り捲りで、そこいらへんはもうちょっと後回しにしてもいいんじゃないかなというような部分もあるんじゃないかなとおもわずにはいられない。ある意味パイロット版を昇格してそのまま第1話にしました風。
このへんは「Syn-Bionic Titan」の第1話のほうが面白かったなあ。
が、キャラ配置は面白いので今後の展開に期待。
主人公は地下世界を守るために強化武装された愛車で戦うというのも、空のない地下世界だからアリだな、と思ったんですが、第1話からいきなり地上へでていってしまうので、主役メカが「車」であることの意味がいまいちあやふやな感じになってしまったのが惜しい。が、この辺も今後に期待。禿親父の攻撃メカも全体のデザインはどうであれ「脚」じゃなくて「車輪」付きにすればいいのになあ。あと車から降りて戦うのはルール違反じゃねえの?とか思った。多少無理やりでも乗ったまま戦えや、みたいな。まあいいか。
設定はいろいろ考えてあるんだよ風なのもそれがいい方に出ればいいんですけどね。設定倒れってよくあるからなあ。

とにかく、まだどっちのほうに転んでいくかわからない荒削りな感じが期待が持てるとも、多少不安だともいえる作品でありました。