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新田真子さんの公開日記

2012年
09月26日
03:03
「Randy Cunningham 9th Grade ninja」のエントリで、9年生( 9th Grade)という言葉を使いましたが、アメリカの学校は日本とかなり違います。
というわけで、以下、アメリカの学校制度についてちょっと調べた結果報告であります。アメリカン・カートゥーンや、TVドラマ、映画を観るときの基礎知識として鑑賞のお供にどうぞ。

日本は小中高全国一律に6-3-3で、高校は義務教育ではありませんね。アメリカは日本の幼稚園にあたるキンダーガーデンと、小中高の12年間(実際には「飛び級」が可能であるためにもっと短い期間で高校を卒業出来る)が義務教育ですが、それぞれの就学年数は州や地域によっていろいろ違うわけです。
おそらくもっとも一般的なのが6-2-4で、他に5-3-4、6-3-3、4-4-4など、いろいろその地域の都合によって決まっているようで、どのようにするかは地域学校によってかなり自由度が高いそうです。
こういうことが出来るのも、日本のように学年学級によって一律に学習内容を区切るのではなく、学習内容主体の方式によって誰がどこまで学ぶかを決められるためでしょうね。飛び級があるのも、個人の学習度を重要視しているからですね。ただし小学校では、担任教師のいる学級で一年間づつ学ぶ、という日本と同じような方式で(でも飛び級はあり)、カリキュラム選択式で、科目ごとにその教室に行くようになるのは中学からのようです。だから基本的に中学校からは「同窓生」はいても日本のような「同級生」はいない、ということになりますね。「xx中学のx組で一緒だった」ではなく、「XX先生の数学教室で一緒だったよね」という言い方になるわけです。
ちなみに小学校はエレメンタリー、中学がミドル(ジュニア・ハイともいう)、高校がハイ。
小説などによると、小学校(エレメンタリー)では1組、2組のような数字ではなく、担任教師の名前を取って「誰だれ学級」、担任がMr.SmithならMr.Smith’s Class(スミス先生学級、あるいはスミス先生教室)、それを省略して、5年スミス先生クラスなら、「class 5S(担任教師の頭文字)」という呼び方をするようです。中・高校ではこのような生徒が所属する区分としての学級・教室が存在しないので、「だれだれ先生の教室」とはすなわち「学科の教室」のことになります。学級がないので、生徒は学校に行くと個人のロッカーに荷物を入れて、あるいはすでに置いてある荷物を取り出して、そこから学科ごとの各教室へ分かれていくことになるわけです。日本のドラマなどで生徒が授業の合間に教室内でしゃべっているのと違って、アメリカのTVドラマや映画では、生徒たちが廊下に沿って並んでいるロッカーの前で話しているシーンが多いのはこのためです。
さらにちなみに、日本では小学生は「児童」、中高生が「生徒」、大学生以上が「学生」。アメリカ英語では小中学生が、「pupil(ピューピル)」高校以上(大学生も)が「student(スチューデント)」で、大学生は「undergraduate(アンダーグラデュエイト)」ともいいます。ただ日常では、日本でも小学校にかよう子供を「生徒」といったり高校生を「学生」といったりするように、就学している子供全般を「 student 」ということもあります。

でだ、前置きが長かったですが、高校が4年制の場合があることがポイントです。
アメリカでは学校での義務教育が12年あることから、就学中の12年を通し数字で呼ぶことになるわけで、つまり9年生とは、日本では中学3年生ですが、アメリカでは高校1年生の場合があるということになります。
9年生が高校の場合、フレッシュマン(新人・新入生の意)と呼ばれ、主人公のランディ・カニンガムは高校に入りたての1年生ということになります。秘密のニンジャが4年ごとに選ばれるのも、4年ごとに新入生の中から選ばれ卒業までの4年間ニンジャとして務めを果たすのだ、ということでありましょう。もっとも、落第したらどうなるのかは知りませんけどね。

ちなみに、11年生はジュニア、12年生がシニアで、「キム・ポッシブル」では主人公キムはおそらくスタート時に11年生で(すでにチア・リーディング・チームのキャプテンだったから9、10年生とは考えにくい)、終了時には12年生(最終シーズンで、シニア、日本語訳では「上級生」、意味的には「最上級生」だけど台詞としては長いという判断だったのでしょう、に進級したと言っているので)であったのだろうと思われます。

アメリカと日本でこれだけ違うのだから(他にもいろいろ違いがありますね。アメリカでは教科書はレンタルだとか、学習道具は学校のロッカーにおきっぱなしだ(宿題に必要な場合にはしょうがないから持って帰る。場合によっては家と学校の両方においてあるらしいよ。教科書がレンタルだから学校が用意する数に余裕があれば可能なわけですね。いいなあ。)とか、新学期は9月からとかね。ついでにいうと夏休みは6、7、8月の3ヶ月間。うらやましい~。)、学校制度は他の国もそれぞれ違うんでしょうね。