Chixiで作成!画像生成AIの使い方を解説!

画像生成AIの「Stable Diffusion」を使って、Chixiにイラストが投稿できるようになりました。
この記事では(1)「Stable Diffusion」という画像生成AIのインストール方法と、(2)Chixiでの投稿の方法についてを解説します。
ぜひ、最後までご覧ください。

始めに〜この記事の前提〜

この解説は、Windowsへのインストールを前提としています。
Macintoshやその他OSでも手順は同じですが、インストールの方法が異なります。
予めご了承下さい。
また、インストールには多少のPCの知識高性能なグラフィックカードが必要です。
中でもVRAMという値が重要で、最低でも6GB以上が必要となります。
今回は、RTX3060のVRAMが12GB(AA)のグラフィックカードを使用しています。

それでは、解説をしていきます。

「Stable Diffusion」のインストール方法

gitのインストール

こちらの公式サイトを開き、「Download」をクリックし、Windowsインストーラーをダウンロードします。
インストール時にSelect Componentsの「Git Bash Here」にチェックを入れておくと、今後のバージョンアップが簡単になるのでお勧めです。

インストール完了後、コマンドプロンプトを起動し、 git -v とタイプしてください。 コマンドプロンプトは「Windowキー+R」を押した後、「cmd」と入力すると実行できます。

以下の様な文字列が表示されていれば、gitのインストールは正常です。
「git version 2.38.0.windows.1」

Stable Diffusion Web UIのダウンロード

c\stable-diffusion-webui」に設置する形で紹介します。
最初に、Cドライブ直下に「stable-diffusion-webui」というフォルダーを新規作成します。

次に、コマンドプロンプトから以下のコマンドを入力し、ディレクトリに移動します。
cd c:\stable-diffusion-webui

その後、以下のコマンドを実行します。
git clone https://github.com/AUTOMATIC1111/stable-diffusion-webui.git 以下の様に「c\stable-diffusion-webui」の中に、何やらたくさんのファイルがたくさん入っていれば、Stable Diffusion Web UIのダウンロードが成功です。

学習モデルのダウンロード

学習モデルは、画像を作るための脳みそだと思って下さい。
実写系の画像生成が得意なもの、イラストの画像生成が得意なもの、動物の画像生成が得意なものなど様々なものがあります。
また、学習モデルにはそれぞれ利用規約が定められているのでそれらを一読し、正しくお使い下さい。

今回は、生成した画像を商用利用可能な「SakuraMix-v2」という学習モデルをダウンロードしていきたいと思います。
以下はSakuraMix-v2の利用規約の抜粋です。
詳細は各自でご確認ください。

[OK]本モデルで生成した画像を商用利用する行為
[OK]本モデルを使用したマージモデルを使用または再配布する行為
[OK]本モデルのクレジット表記をせずに使用する行為

SakuraMix-v2の配布元サイトを開き、「download」をクリックしてください。
ダウンロードが終わったら「c\stable-diffusion-webui」の中に「model.ckpt」というファイル名で保存します。
「c\stable-diffusion-webui\model.ckpt」となっていれば大丈夫です。

最後に「stable-diffusion-webui」フォルダーの中にある「webui-user.bat」を右クリック→編集などをしてテキストエディタで開き、「COMMANDLINE_ARGS」に以下の1行を追記します。
--api --cors-allow-origins=http://chixi.jp/

設定例:
set COMMANDLINE_ARGS=--xformers --api --cors-allow-origins=http://chixi.jp/
これで設定は完了です。

Pythonのインストール

お絵かきAIを動かすためのプログラム言語、Pythonをインストールします。
Pythonサイトからダウンロードしてください。
いくつかバージョンが存在しますが、バージョン3.10.x系をお勧めします。
今回はバージョン3.10.8をインストールしました。

1番下の方にある、Windows installer (64-bit)をダウンロードします。

インストーラの最初画面で、下に「Add Python 3.10 to PATH」というチェックボックスがあるのでチェックします。

あとはそのまま最後の画面まで進んで下さい。
最後の画面で、「Disable path length limit」というボタンがあるので、これを押します。
この作業をしておかないと、後の画像生成時に途中でエラーになることがあります。

インストール完了後、コマンドプロンプトで python -V とタイプしてください。

「Python 3.10.8」と表示されていれば正常です。
「Python」とだけ表示される場合や、「'python' は、内部コマンドまたは外部コマンド、操作可能なプログラムまたはバッチ ファイルとして認識されていません。」
となってしまった場合はインストール時に「Add Python 3.10 to PATH」というチェックボックスを選択してない可能性がありますので、インストールをやり直して下さい。

「git -v」と「python -V」の結果が以下の通りになっていれば、下準備は完成です。

Stable Diffusion Web UIのインストール

いよいよ最後のステップです!

「C:\stable-diffusion-webui」フォルダの「webui-user.bat」ファイルを実行します。
「WindowsによってPCが保護されました」のようなウィンドウが表示された場合は「実行」を選んで下さい。

黒い画面が表示されるのでインストールが終わるまでしばらく待機します。
Running on local URL: http://0.0.0.0:7860」という表示されればインストールが完了です。

Chixiでの投稿の方法

全ての方が利用できる環境ではありません。
そのためChixiでは「Stable Diffusion」によるイラスト生成機能のデフォルト表示をOFF状態としています。
なので、表示をONにする「おまじない」が必要となります。
そのおまじないとは、画像投稿の画面にて、URLの末尾に「#AIoekaki」を付けるというものです。

具体的なURLは以下の通りです。
http://chixi.jp/?m=pc&a=page_h_illust_paint_add#AIoekaki

このURLにアクセスすることにより、通常時は表示されないお絵かきAI専用の選択肢と実行のためのボタンが表示されます

この状態のまま、通常通りお絵かきを行い、その下の選択肢から描いたものに近しいものを選んで下さい。
選択肢を選ぶことで、AIによる画像生成の精度が格段に向上します。

次に、以下の様なAIお絵かきという赤いボタンを押してください。


※画像の生成がされなかった場合、こちらに記載している「webui-user.bat」の設定がされていない可能性があるのでもう一度見直してください。

生成が完成しましたら、通常通り確認画面に進んでください。

AIお絵かき機能を用いたサンプル

コミュニティを活用しよう!

Chixiには「Stable Diffusion」のコミュニティが存在します。
http://chixi.jp/?m=pc&a=page_c_home&target_c_commu_id=701

ご不明点がありましたら、可能な範囲でご回答いたします。
使い方以外にも拡張機能やモデルなど、情報交換・交流の場として自由にお使い下さい。

また、Chixiにはイラストお題の作成や気になる画像を保存出来るマイアルバム、限定コンテンツを配信できるファンクラブ機能などがありますので、こちらもご利用ください。

今後もChixiをよろしくお願いいたします!!

参考リンク: プレスリリース